今年も始まった
多くの球児が甲子園を目指す
熱い夏。
ここ数年は
試合結果を後日知るくらいで
疎遠になっていた母校。
今年、何気に
調べてみた初戦日程
出張と重複。
せめていい試合を…
7月11日・初戦
相手は神戸第一
昨年のベスト8
苦戦は必至。
仕事の合間に速報を確認
予想どおりの苦戦
ところが野球は分からないもの。
9回裏に四球とエラーを皮切りに
あれよあれよと大逆転サヨナラ勝利
6年ぶりの初戦突破。
思わず2戦目の日程を調べる。
7/15 姫路ウインク球場
行けるやん!
19年ぶりの参戦を決意。
一日雨で流れ
7/16 ほっともっと神戸
過去に勝利したことのある
縁起のよいハコ
久しぶりの母校応援席
あまりに時を経たせいか
スタンドに知った顔も無く
それでも流れる
試合前の学院歌に
思わず胸が熱くなる。
客席最前列には
在校生達が布陣
音源スピーカーと
メガホンと肉声で
繰り広げる応援
かつての自分たちの姿を重ね合わせる。
高校入学後すぐに
同好会として立ち上げた応援団
炎天下で長ランを纏い
声を張り上げた日々
短い夏ばかりの3年間
拙い応援だったけど
紛れもなく、俺の原点
ちょっぴり、助平心が胸をよぎる。
今までの経験を彼等に反映し
応援のテコ入れをすれば
少しは戦力の足しになるのでは?
いいや、それはやめておこう。
今、友のために
必死で声を枯らす若者達の
青春に介入するのは忍びない。
せめて、ひとりのファンとして
声と手拍子を合わせるに留めよう。
ふらっと覗きに来てくれた
某社会人野球応援団重鎮と共に
声援を送る。
在校生応援団からみれば
声を張り上げる
見知らぬおっさん二人
試合は…
奇蹟というものは
2度続かぬもので
いつもより7イニング長い
母校野球部の夏は終わりを告げた。
涙する選手達、そして父兄の皆様
ねぎらいの声を送る応援団
あの日と変わらない光景が
ここにあった。
時が流れ、人はやスタイルは移ろっても
根底に流れる想いは受け継がれる。
そして、原点に立ち返ることで
立場や応援対象が変わっても
恐らく俺は、一生
応援屋で在り続けるんだろうと
想いにふける。
これからも後輩達が
想いを受け継ぎ
母校の見果てぬ夢への挑戦は続く
昭和13年以来の甲子園へ
大正12年以来の全国制覇へ
先人達の色褪せぬ偉業は
これからもずっと
その背を追う若者達の指標で在り続ける。
夢を追い続ける若人がいる限り
たまには原点を求めて
炎天下のスタジアムに足を運ぶのも悪くない。
心にあの日の長ランを纏って…
この乱筆乱文の最後に
うちわ・冷凍ドリンクを差し入れて下さった
母校野球部父兄の皆様に
心からの感謝と、
後輩達を支え続けて下さったことへの
心からの敬意を贈ります。
総裁
総裁兼応援文化総合研究所長