今年も8月から中3生の受験特訓授業がはじまる。

今年の千葉県の公立高校の入試では、
98校で合わせて900件余り(全体の77%)の採点ミスが見つかり、
本来合格であった生徒6人が不合格となった。
(のちに合格・入学許可となっている)
このことで外部の有識者などによる検討会が設置された。
採点ミスの原因、改善案等が県教育委員会に提出され、
1つの案としてマークシートが検討されているようだ。

今年の受験特訓授業は、改善案があることも意識して進めていく必要があるだろう。
よって、今年は対策を1ヶ月早めて8月スタートとした。

それまでにも細かな小テストやリスニングも盛り込んで、
下地作りはコツコツと進めている。

どんな問題にも対応できるスキルを磨く。

一緒に志望校を目指してがんばろう!
マークシート




多くの塾では、1コマ60分から90分授業だ。

開成ラボの中学生以上の授業時間は120分である。

なぜ120分なのか?
不規則活用動詞と比較級も含む英単語の暗記とテスト、
数学の公式や定理とそれを利用したテスト、日本地図や化学式、
小学生においては漢字テストも定着するまで繰り返す時間が必要だからだ。

この作業を毎回約30分ほどおこなう。
その後、90分個別に組んだカリキュラムに従って授業を進める。

暗記作業は宿題にする塾が多いが、それはなかなかうまくいかない。
覚えた気になっている場合も多く、ゲームやSNS、動画などの誘惑も多い。
両親が仕事で不在のご家庭も多くなっている昨今、
誰の目もないので、尚更だ。

であれば、家で出来ないのなら塾でやろう!という事になる。
当然、暗記学習の時間確保が必要で、覚えた気にならないように
テストも必要になる。


学校の授業は50分授業である。
1コマ120分あると学校の2時限分以上の授業ができる。
1日で2教科進めることも可能になる。

入塾前に120分は無理ではないのか?
人間の集中はそんなに長く続かないのではないのか?と聞かれることがある。

大丈夫。
120分学習できる工夫をしている。
時間イラスト

理科においては、物理、化学、生物、地学と満遍なく均等な出題となっている印象を受けた。
問題構成は去年と変わらず大問1から9までとなっていた。
しっかり問題を読むことで基本的な知識があれば解けるレベルであったが、
数学の箱ひげ同様に新しく教科書に登場したダニエル電池に関する問題も出題されていた。
記述問題が去年より増えているがそれほど難化していない印象で、実験問題の比重が多かった。
表やグラフをきちんと読み取ることにより解ける。
これも例年と同じであったと思う。
ただ、計算問題は選択式ではなく記述となり、ラッキーパンチは無くなった。
選択式の問題でも、複数の答えがあったりとここでもラッキーパンチで正解することは
厳しいものとなり、きちんとした知識と理解が求められる問題となっている。
また、理科においても文章量が多くなり、短い時間で正確な読解が必要となっているのは否めない。

社会では、大問1で出題されていた千葉県にかかわる問題が2年連続で出題されていなかった。
地理、歴史、公民など満遍なく出題されて配点もほぼ同じであった。
社会でも例にもれず、問題文の文章量が多くなっていた。
ここでも素早く正確な読解が求められている。
共通テストを意識した問題であり、今後もこの傾向は続くだろう。
しかし、基本的知識があれば、問題文や表、グラフなどを読み解くことで
解ける問題が多かったと思う。


5教科について思った事を書いてきたが、数学で問題構成が大きく変わったほか、
それほど例年とは出題傾向は変わっていない印象ではあったが、
問題の中身はかなり共通試験に同調したものになっていると思われる。
これは今後も続くであろうし、「思考力・判断力・表現力」を意識しながらの対策が必要になる。
「千葉の入試での傾向はこういうものだ」というのは、今後は通用しないかもしれない。
必要な力をつけてもらうために今から教材選びや授業構成に明け暮れているのは言うまでもない。


今年も受験生のために差し入れや応援をありがとうございました。
発表後にお忙しい中出向いてくださった保護者様にも感謝いたします。
プラン

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