2022年03月

理科においては、物理、化学、生物、地学と満遍なく均等な出題となっている印象を受けた。
問題構成は去年と変わらず大問1から9までとなっていた。
しっかり問題を読むことで基本的な知識があれば解けるレベルであったが、
数学の箱ひげ同様に新しく教科書に登場したダニエル電池に関する問題も出題されていた。
記述問題が去年より増えているがそれほど難化していない印象で、実験問題の比重が多かった。
表やグラフをきちんと読み取ることにより解ける。
これも例年と同じであったと思う。
ただ、計算問題は選択式ではなく記述となり、ラッキーパンチは無くなった。
選択式の問題でも、複数の答えがあったりとここでもラッキーパンチで正解することは
厳しいものとなり、きちんとした知識と理解が求められる問題となっている。
また、理科においても文章量が多くなり、短い時間で正確な読解が必要となっているのは否めない。

社会では、大問1で出題されていた千葉県にかかわる問題が2年連続で出題されていなかった。
地理、歴史、公民など満遍なく出題されて配点もほぼ同じであった。
社会でも例にもれず、問題文の文章量が多くなっていた。
ここでも素早く正確な読解が求められている。
共通テストを意識した問題であり、今後もこの傾向は続くだろう。
しかし、基本的知識があれば、問題文や表、グラフなどを読み解くことで
解ける問題が多かったと思う。


5教科について思った事を書いてきたが、数学で問題構成が大きく変わったほか、
それほど例年とは出題傾向は変わっていない印象ではあったが、
問題の中身はかなり共通試験に同調したものになっていると思われる。
これは今後も続くであろうし、「思考力・判断力・表現力」を意識しながらの対策が必要になる。
「千葉の入試での傾向はこういうものだ」というのは、今後は通用しないかもしれない。
必要な力をつけてもらうために今から教材選びや授業構成に明け暮れているのは言うまでもない。


今年も受験生のために差し入れや応援をありがとうございました。
発表後にお忙しい中出向いてくださった保護者様にも感謝いたします。
プラン

今年も高校入試が終わった。
前期、後期がなくなって2年目の入試となった。

まだ、全体の平均点は出ていないが、教科によっては難化したように思える。

国語では、問題構成は大きな傾向変化はなかったが、
千葉学習塾組合加盟塾の生徒の自己採点とみると例年より低めであった。
一律に難しかったという生徒の感想であったが、一つには記述問題が
増えた為であると考える。
また、文章からの抜き出し、書き抜き以外の記述が増えている事も難化の原因だろう。
しかも、国語の力を試すというより論理的思考を問う問題となっている。
よって、聞き取り問題も含め試験時間50分で、すべての問題を解くのは困難であっただろう。
知識より思考力が問われる流れになっている以上、来年以降もこの傾向が
続くと思われるので、生徒の指導にも対策が必要となる。

数学は、例年と比べ問題構成が大きく変わった。
生徒の中には、計算問題が3問に減っていてあせったなどの感想が聞かれた。
これまでの大問1と大問2が統合され大問1となっていた。
ただ、配点は昨年の大問1と大問2を足した配点とほぼ同じである。
問題は計算問題は減っているが、基本がしっかりしていることにより対応できると考える。
関数の得点が昨年の倍となっていたので関数の苦手な生徒には影響があったかもしれない。
しかし、難解な問題でなく例年とかわらない。
最後の大問4は、文章の文字数が多く、適切な時間配分が求められる。
問題の文字数に関しては国語同様にこの先も多くなっていく事が考えられるので、
やはり素早く読みきちんと読解できる力が必須となってくる。

英語は、英文で長文化が認めれる。
当然、読解力が問われる。
文法的にはそれほど難しいものはなく基本をおさえていることで十分対応できると思うが
単語力が必要になる。
教科書改訂により改訂前の教科書より覚える単語の量は1.5倍になっているので、
単語・熟語対策も重要になってくる。

以上1日目の3教科での感想だが、次回は理科、社会について考えてみたいと思う。

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