理科においては、物理、化学、生物、地学と満遍なく均等な出題となっている印象を受けた。
問題構成は去年と変わらず大問1から9までとなっていた。
しっかり問題を読むことで基本的な知識があれば解けるレベルであったが、
数学の箱ひげ同様に新しく教科書に登場したダニエル電池に関する問題も出題されていた。
記述問題が去年より増えているがそれほど難化していない印象で、実験問題の比重が多かった。
表やグラフをきちんと読み取ることにより解ける。
これも例年と同じであったと思う。
ただ、計算問題は選択式ではなく記述となり、ラッキーパンチは無くなった。
選択式の問題でも、複数の答えがあったりとここでもラッキーパンチで正解することは
厳しいものとなり、きちんとした知識と理解が求められる問題となっている。
また、理科においても文章量が多くなり、短い時間で正確な読解が必要となっているのは否めない。

社会では、大問1で出題されていた千葉県にかかわる問題が2年連続で出題されていなかった。
地理、歴史、公民など満遍なく出題されて配点もほぼ同じであった。
社会でも例にもれず、問題文の文章量が多くなっていた。
ここでも素早く正確な読解が求められている。
共通テストを意識した問題であり、今後もこの傾向は続くだろう。
しかし、基本的知識があれば、問題文や表、グラフなどを読み解くことで
解ける問題が多かったと思う。


5教科について思った事を書いてきたが、数学で問題構成が大きく変わったほか、
それほど例年とは出題傾向は変わっていない印象ではあったが、
問題の中身はかなり共通試験に同調したものになっていると思われる。
これは今後も続くであろうし、「思考力・判断力・表現力」を意識しながらの対策が必要になる。
「千葉の入試での傾向はこういうものだ」というのは、今後は通用しないかもしれない。
必要な力をつけてもらうために今から教材選びや授業構成に明け暮れているのは言うまでもない。


今年も受験生のために差し入れや応援をありがとうございました。
発表後にお忙しい中出向いてくださった保護者様にも感謝いたします。
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