将棋鍛練記

棋歴1年半の高校生が全国大会に出場するための鍛練記です。

新年あけましておめでとうございます。(今更) 自分は今高校2年生なので、学校では3年0学期という圧力がガンガンかかっているため、冬休みは勉強に追われていました。
さて今回は研究枠ではなく、晴王戦の対局を踏まえたメモ書きです。晴王戦とはTwitter上で行われている棋戦の名前です。詳しくはTwitter上の晴王戦公式アカウントまで!(露骨な宣伝)

 メモ内容は嬉野流▲3九銀待機型対△4四銀型三間飛車という需要皆無な内容です。
まず▲3九銀待機型とは何ぞやというところから見ていきます。
2019-01-26a
 まあ読んで字のごとく先手が▲3九の銀を動かさず、大駒総交換を狙う作戦です。嬉野側は一段金に段銀という大駒に強い陣形であるのに対し、三間飛車側は三段銀で桂馬もはねられさせてしまい飛車の打ち込みに弱い陣形になっています。その弱点を狙っていくのが▲3九銀待機型の大まかな狙いです。
2019-01-26b
 こうなっていまうと自分は後手持ちたくないですね。個人的には▲3九銀待機作戦は理にかなった優秀な作戦だと思っています。
 さて今回取り上げる局面はこちら。
2019-01-26c
自分は嬉野流に対して銀対抗をする△4四銀型で迎撃をしています。1図から▲4六銀と出てくるなら△4四銀と出て対抗するのですが...
1図以降の指し手
▲6六銀(2図)
2019-01-26d
▲6六銀と出てきます。▲4六銀と出てきてくれれば戦いやすいのですが...
今回はこの局面から考えてきます。候補手は①△4四銀②△2二飛③△8二玉の3つに絞らせてください。
2図以降の指し方①
△4四銀▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成△2八飛成▲同銀△3三銀▲5三角(3図)
2019-01-26e
まずは△4四銀で大駒総交換に備える順ですが、それでも総交換されて馬を作りに来られそうです。個人的には先手の馬を評価したいので先手持ちです。先手馬対後手持ち角の構図ですが、後手のほうを持ちたい人もいると思うのでこの変化に飛び込む人もいるとは思いますが...
 また余談になりますが、相手を嬉野党と決め打ちできる場合であれば、三間飛車側も5筋不突きで待機して△4四銀の変化に飛び込むのもありだと思います。
2図以降の指し手②
△2二飛▲3六歩△8二玉▲3五歩△同歩▲同角△4四銀▲7九角△7二銀▲4八銀△6四歩▲9六歩△9四歩▲3七銀△4二角(3図)
2019-01-27a
△2二飛は妥協した手です。▲3五歩からの歩交換は一例ですが、こう進めば双方不満なしでしょうか。
2図以降の指し手③
△8二玉▲2四歩△同歩▲同角△4四角▲1五角△2二飛(5図)▲同飛成△同角▲2三飛△3二金▲2八飛成△1四歩▲2四角△2三歩▲7九角△7二銀(6図) 
2019-01-27c

2019-01-28c
5図では飛車交換をしない変化もあるのですが、個人的には6図の景色のほうがいいと思っています。6図は見解の分かれる局面だと思います。
 以上でメモ書きは終わりです。今回のメモ内容は完全に自己満足の類のものですが、自分のブログなので許してください。
 
  

自戦記2回目です。お相手は3段戦型は居飛車ミレニアム対ノーマル三間飛車真部流です。最近はノーマル三間飛車を練習しています。今はファームで調整中ですが、いずれは後手番第2のエースにしたいと思っている戦型の一つです。
 今回は前回と違って手数が短いので初手から振り返ります。

ウォーズの10秒将棋 当方後手 相手は3段(図面は先後反転)
初手からの指し手
▲2六歩△3四歩▲2五歩△3三角▲7六歩△4四歩▲4八銀△3二飛▲6八玉△6二玉▲7八玉△4二銀▲5八金△7二玉▲5六歩▲8二玉△6六角(1図)
2018-11-09a
 先手は▲2五歩を早めに決めてきました。こうされてしまうと角頭歩戦法ができません。
余談ですが、少し前まで、▲2五歩早決めには鬼殺し向かい飛車を愛用していました。しかし▲6五角の超急戦で後手不利という噂を聞いてやめてしまったという経緯があります。この▲6五角の超急戦は、電子書籍中心に活動されているつる氏の『続・筋違い角新定跡』に詳しく掲載されているそうです。(自分は中身を見るのが怖くて買えませんでした…)
 話を戻します。お相手の指し手は▲6六角。最近、ネット将棋界隈でミレニアムがすごい流行していますよね。プロ間でも都成先生や森下先生が採用しています。
1図以降の指し手
△5四歩▲7七桂△5三銀▲8九玉△7二銀▲7八銀(途中図)△5二金▲5九銀△6四歩▲6八銀△6三金▲7九銀△6五歩▲5七角△6四銀▲8八銀△7四歩▲9六歩△9四歩▲7九金(2図)
2018-11-09b
途中図の▲7八銀はクリミスでしょうか?
2018-11-09c
個人的に、三間飛車にミレニアムは相性が悪いと思っています。理由は、真部流に組んでミレニアムの弱点である5筋と桂頭を同時に狙うことができるからです。
参考動画

付け加えると、居飛車側は△4三銀(▲6七銀)を見てからミレニアムにすればそれなりに戦えると思っています。△4三銀型だと三間飛車側に石田流に組まれますが、石田流をそんなに怖がる必要はないと思います。
2図以降の指し手
△4五歩▲1六歩△5五歩▲2六飛△5二飛▲2四歩△同歩▲同角(3図)
2018-11-10a
 2図の局面では△5二飛も有力で迷いました。本譜は、▲3六歩~▲3七桂が間に合わなさそうなのでこちらにしました。そして、5筋から開戦。ここからは相手の手に乗って捌いていきます。
3図以降の指し手
△5六歩(途中2図)▲6八金上△4四角▲2八飛△2六歩▲2三歩打△7五歩
2018-11-10b
2018-11-10c
 途中2図の△5六歩は悪手。▲3三角成~▲2一飛成は怖くないというのが読みでしたが、▲3三角成△同桂▲4一角という手がありました。以下△5一飛▲6三角成△同銀▲2二飛成と高美濃囲いを乱されてから飛車を進入されてまずかったようです。(参考図)
2018-11-10k
確かに、一方的に捌かれてあまりいい気がしませんね...。本譜は▲6八金上と受けてくれたので、評価値がさらに後手に振れました。そして急所の桂頭攻め。4図ではかなり優勢を意識していました。
4図以降の指し手
▲同歩△7六歩▲8五桂△8四歩▲5三歩△同 角▲9三桂成△同桂▲4六歩△8五桂▲4五歩△7五銀(5図)
2018-11-10d
桂得を果たし、玉頭を制圧。理想的な展開です。このあたりは必勝型です。




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β図を再掲します。
2018-05-22a
 前回は▲2一飛の変化を見てきました。今回は③の4八金の変化を見ていきます。
β図以降の指し手③
▲4八金△3五角(θ図)
2018-07-29a
▲4八金は飛車打ちに備えつつ、5七の地点を受けた手です。対して攻防風に利かす△2五飛は以下▲2四飛△同飛成▲同と△2六飛▲2五飛△同飛成▲同と△2七飛▲2六飛△同飛成▲同と△4四角▲7七角と、と金が残って活躍してしまうのでは後手不満でしょう。そこで▲2四角や▲2四飛などを消すために△3五角と先着し、△5七桂成をみせておきます。先手は▲2一飛などと攻め合いたいのですが、3九の銀が浮いているので強い戦いができません。具体的には、θ図から▲2一飛には△2七飛と打っておいて先手は身動きが取れません。
θ図以降の指し手
▲2四角△6二玉(ι図)
2018-10-17b
先手は目障りな角にはたらきかけてきますが、玉を逃しておいてどうか。以下先手が角を取り除いて桂を取りにきても△2六飛と打てるため、先手も局面を良くするのは難しいです。
2018-10-17c
以上で③▲4八金の変化を終わりにします。次回は④▲6八玉の変化を見ていきます。

辰野町に佐藤天彦名人と島井咲緒里女流二段がお越しになられました。
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 上伊那支部の皆さんのご尽力のおかげで、このような企画ができました。上伊那支部の皆さんの本当にありがとうございました。
 さて、今回は自分が参加した一日目のイベント「佐藤天彦名人ほたる杯将棋大会」での対局を振り返っていきます。A級の参加者は29人。持ち時間は20分30秒の早指しです。
◎1回戦
自分が後手で相居飛車の力戦系になりました。ターニングポイントは1図(図は便宜上先後反転)
ほたる杯 一回戦

ここで▲7五歩なら一局だったと思いますが、本譜は▲6八角だったので△6六銀から攻め潰して勝ちました。
◎2回戦
自分が後手で居飛車対後手番角頭歩戦法。この戦型は最重要課題なので、初手から振り返りたいと思います。(図は便宜上先後反転)
初手からの指し手
▲7六歩△3四歩▲2六歩△2四歩▲4八銀△5四歩▲6八玉△ 8 8八角成▲同銀△2二飛▲7七銀△4二銀(2図)
ほたる杯 二回戦 1
角頭歩戦法に対しては急戦を仕掛けてくるのも有力ですが、先手は持久戦を選択。「おとなしく駒組に移れるかな…」と思っていましたが、そうは問屋がおろしませんでした。
2図以降の指し手
▲5六角(3図)△7二銀▲3四角△6ニ玉▲7八玉△7一玉▲6六歩△3二金▲8八玉△4四歩▲7八金△4三銀▲6七角△3三桂▲3六歩(4図)
ほたる杯 二回戦 2
ほたる杯 二回戦 3
先手は一歩を取りに▲56角の筋違い角を打ってきました。この筋違い角は角交換振り飛車ではよくある筋で、かなり厄介な難敵の一つです。下手に戦うと左桂の桂頭を狙われ、角の面目が立ってしまうため「筋違い角を咎められないようであれば、角交換振り飛車を指す資格はない。」が自分の持論です。
4図以降の指し手
4五歩▲3七銀△8二玉▲4六歩△2五歩▲4五歩△2六歩▲2三歩(5図)
ほたる杯 二回戦 4
この筋違い角対策を大雑把にまとめると
・△4五歩と位を取り角筋を止める
・▲3六歩と桂頭を狙ってきたところを△6四角からコビン攻め
の二点です。
この二点を意識するだけでかなり勝率が上昇します。
話を戻します。▲3七銀のところでは△8ニ玉に代えて△2五歩からの飛車交換も考えたのですが、指しすぎと判断しました。先手は▲4六歩とくらいに反発してきましたが、こちらも△2五歩から戦線拡大。このあたりは手ごたえを感じていましたが、この▲2三歩を見落としていました。対局中は「やらかした!」と思っていました。△同金しかありませんが、飛車先を重くされ、金銀が負担になりそうです。
ここは同金一択なので持ち時間を使いたくなかったのですが、金でとる覚悟を決めるのに5分くらいかかってしまいました。
5図以降の指し手
同金▲2六飛△2五歩▲2八飛△3四金▲4八飛(6図)
2018-10-08e
 覚悟を決めて△同金と取りましたが、対局中は苦戦を意識していました。ここからの手順は辛抱の、ですが会心の捌きです。自分の中では、自慢の組み立てだったと思います。
6図以降の指し手
△5二銀▲4四歩△4五歩▲3五歩△4四金▲2四歩(7図)
2018-10-08f
まず▲4四歩の突き出しを緩和するために、働いていない銀を囲いに引きつけます。これで片美濃から銀美濃に強化。次に「大山印の金捌き」と、心の中で唱えながら 金を中央に使っていきます。6図と比べると金銀がほぐれており、対局中も少し盛り返したかなと、おもっていました。ですが、7図最終手▲2四歩が見えていなかった手で、(△同飛と取らせて▲3六銀に△4ニ飛と回らせない意)まだ難しいと思っていました。
7図以降の指し手
△同飛▲3六銀△6四角▲2八歩△2六歩▲3八金△5五金(8図)
2018-10-08g
仕方のない△同飛に予定どおりと▲3六銀と位を狙ってきました。ここで△6四角と打てたのが大きかったと思います。▲2八歩、▲3八金を効かせて△5五金。扱いに困っていた金が天王山までやってきました。会心の捌きです。5五の金が手厚く、対局中は優勢を意識していました。
8図以降の指し手
▲3七桂△4六金▲4五桂△4七歩▲同飛△同金▲同銀△4五桂(9図)
2018-10-08h
先手は▲3七桂と4筋を狙いますが、△4六金と擦り寄るのが自慢の一手。以下2三にいた金と左桂を完全に捌いて、振り飛車必勝です。唯一の懸念材料は2四の飛車が捌けていないことだけでしょうか。
第9図以降の指し手
▲同角△4九飛▲3六桂△2五飛▲6七角△1九飛成▲4四桂△4三銀▲3四金△4四銀▲同金△5五桂▲3四角△3五飛(10図)
2018-10-08i
丁寧に指していきます。ここで、懸念材料だった飛車が捌けるめどがついたので絶対に負けなくなりました。
第10図以降の指し手
▲5六角△4七桂成▲同角△5五桂▲5三桂△4七桂成▲6一桂成△同銀(投了図)
2018-10-08j
ここで先手が投了。大駒をコンプリートされ、攻防ともに見込みなしです。
5図を再掲します。
ほたる杯 二回戦 4
ここで対局中はやらかしたと思っていましたが、実際はどうだったのでしょう。
ソフト先生に伺ったところこの局面は全くの互角で、6図まで進んでしまうとむしろ後手よしと言われました。まだまだ研究が足りないと痛感しましたね…。
こうして1回戦、2回戦を順調に勝ち進みました。残り2勝すれば天彦名人から、賞状をいただけます。自分でもここまで勝ち上がれるとは思っていなかったので、くじ運に恵まれたかな、と思います。
次回に続きます。

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 ウォーズの自戦記です。相手は初段。この将棋は必敗形からくそ粘りの入玉で勝ちました。序盤の反省もしたいので、記念すべき一回目の自戦記に選びました。
 戦型は四間飛車対居飛車ミレニアム。最近四間飛車に対する居飛車ミレニアムが見直されてきており、叡王戦五段戦予選の都成-石井戦(敬称略)でも指されています。また、将棋系ユーチューバーのショーダン氏がミレニアムの研究動画を公開しています。

 ウォーズの10秒将棋 当方後手 相手は初段 (図面は便宜上先後反転してあります)
2018-09-23a
 序盤の駒組みは省略します。第1図は作戦の分岐点で、中飛車や向かい飛車に振り直すなどの作戦もありますが本譜は...
第1図からの指し手
▲7五歩 (第2図)
2018-09-23b

石田流を目指す▲7五歩でした。おとなしく石田流に組ませても一局ですが、本譜は後手番で一手遅れていることを生かして反発していきました。
 第2図以降の指し手
△7四歩▲同歩△7二飛▲8六歩△7四飛▲8八飛△7六歩▲5一角△7三桂▲8五歩△7五飛▲8六角(第3図)
2018-09-26a
 △7四歩~△7二飛、これが研究動画でも紹介されていた狙いの反発です。本譜は飛車のいなくなった8筋に狙いを定めてきましたが、さすがに間に合いません。△7五飛~△7三桂で飛車ぶつけの体制が整いました。ですが...
 第3図以降の指し手
△7四飛▲8四歩△6五桂▲8三歩成△7七歩成▲8四と△8八と▲7四と△8七飛▲8一飛△6七飛成▲6五歩△1一と▲3一角成△同金▲4二金(第4図)
2018-09-26c

 対局中は「△8五飛に▲3一角成から飛車を素抜かれる!」と勘違いをして△7四飛とひいてしまいました。そして▲8四歩に焦って無理やり捌く△6五桂。これに対して▲7八歩と辛抱されていたらこちらが悪かったと思います。(参考1図)
2018-10-07g

これでこちらからは身動きが取れません。
ですが本譜は▲8三歩成。流石にこの攻め合いは後手のほうがいいです。飛車を取り合って△8七飛と打ったあたりでは、急に形勢がよくなったと思ってました。しかし、急な形勢好転に油断して角切りに△同金の小ミス。悪い癖が出てしまいました。
第4図以降の指し手
 △7一香▲4三金△8八角成(途中1図)
2018-10-07b

▲同飛成△8九と▲同龍△7四香▲4四桂△4一銀▲8四角△4二歩▲3三金△同銀▲6二角成△4四銀▲同馬△3二銀▲2五桂△2二金▲8一竜(第5図)
 2018-10-07a
 そして、この将棋一つ目のハイライトが△8八角成のタダ捨てです。もちろんうっかりです。やらかしました。そこからは一方的に攻められる展開に。しばらくクソ粘りが続きます。
 
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