「坪内逍遥」、「小説神髄」、「當生書生氣質」とくれば次は「浮雲」ですね。

浮雲 (二葉亭四迷) - Wikipedia

浮雲』(うきぐも)は、二葉亭四迷の長編小説。

角書(つのがき)「新編」。

1887年(明治20年)から1889年にかけて発表。

一、二篇は、金港堂から刊行

三篇は「都の花」に連載。


言文一致の文体(ダ体)で書かれた日本の近代小説の始まりを告げた作品で、四迷の代表作。

坪内逍遥の『小説神髄』を読んで満足しなかった四迷が『当世書生気質』に対抗して書いた。

当初は坪内逍遥の本名「坪内雄蔵」の著者名で発表され、逍遥は報酬として印税の半分を受け取っていた。

しかし四迷は出来に満足せず、この後約20年間ほど小説の執筆から離れてしまった。



浮雲は青空文庫でで読むことができます。二葉亭四迷 浮雲 - 青空文庫


金港堂刊行の第一篇と第二篇の表紙 (画像をクリックすると拡大)
2013-11-25 13-19-13_0093









 浮雲第一篇目次   浮雲第二篇目次
2013-11-25 13-36-17_01012013-11-25 13-37-45_0102









      浮雲はしがき                        
浮雲はしがき







     浮雲第一篇序

春の屋主人「春の屋主人」とは坪内逍遥の 別号

ほかに「春のやおぼろ」もある。 





  浮雲第一篇の挿絵
2013-11-25 13-39-18_01032013-11-25 13-41-03_0104








2013-11-25 13-42-40_01052013-11-25 13-44-08_0106








2013-11-25 13-46-01_0107やはり挿絵には趣があります。
絵の中に台詞が入れてあるのは今の漫画と同じですね。
絵の中に台詞や会話を入れるのは江戸時代にすでにありました。
そう、浮世絵の春画では男女の会話や喘ぎなどが書き込まれています。
(これは別の機会に)




 浮雲第一篇奥付  浮雲第二篇奥付
2013-11-25 13-47-53_01082013-11-25 13-50-03_0109









手元にある新潮文庫の「浮雲」
    表紙       浮雲はしがき   浮雲第一篇序
2013-11-25 13-20-29_00942013-11-25 13-21-37_00952013-11-25 13-24-10_0096








文庫では挿絵がないので味気なく、現代仮名遣いになっているので読みやすいが趣に欠けますね。

 浮雲の第三篇
2013-11-25 13-25-41_0097浮雲第三篇ハ都合に依ッて此雜誌へ載せる事にしました。
と此小説ハつまらぬ事を種に作ッたものゆえ、人物も事実も皆つまらぬもののみでしょうが、それは作者も承知の事です。
只々ただ作者にハつまらぬ事にハつまらぬという面白味が有るように思われたからそれで筆を執ッてみた計りです。

 この雑誌とは「都の花」です。


 「都の花」は山田美妙二葉亭四迷幸田露伴樋口一葉など錚々たる執筆陣を抱えて順調に見えたのだが、明治二十二年、実質編集長の山田美妙がスキャン ダルに巻き込まれる。
国民の友」に掲載した「胡蝶」という作品の挿絵が裸婦を描いており、風俗紊乱だと問題になったのである。
本来なら挿絵の問題で、山 田美妙はまったく関係ないのだが、それまでの態度が他文士、特に硯友社の反感を買っていたこともあり、山田美妙も巻き込まれてしまった。
 これが関係したのかしなかったのかはよくわからないが、明治二十五年ごろからだんだんと雑誌の内容がマンネリ化して売上が減少。すると翌二十六年にはあっさり廃刊。
以降、金港堂は文芸出版から手を引き、もとの教科書専業に戻った。