11/29
魚、とくにカンパチは、どんな色に引かれて、こいつは俺の獲物だ食べてやろう、と思うのだろうか。
今更ながら、考えてみたくなる。
ずいぶん昔から魚は色盲だというが本当だろうか。
いや、色を認識しているに違いない。
はたしてジグにどんな色をつければ「食べたい」っていう気分にさせられるだろうか。
きょうは、そんな疑問から4色のモッチョムジグ(280g)で試してみた。
上から2番目は、蓄光オレンジにオーロララメ
3番目は、鉛そのまま
1番下は、蓄光オレンジを下地にホログラムを貼ってみた
2回降ろしては交換を繰り返す
しかし釣れるのはシルバーグローだけなのだ
小カンパチ、ハガツオ、マルヒラアジ
他のジグはまったく釣れず、やっぱシルバーか?
されど、この方法では、釣り場や時間、潮が変わるので一概にこれだとは言い切れない
同じ人間が4人同時に違うジグを落として同じ道具で同じしゃくりをするなら解る
俺のしゃくりをインプットしたロボットが3台ない限り無理だ
俺に似たロボットと一緒にジギングか、そいつは御免だ
海底でボーッと艶かしく光る蓄光オレンジ、こいつは没としよう
こいつはジグが違う
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さっそく、ジグをシルバーにした。
ホログラムシートを小さく切ってぺたぺた貼る
下地のオレンジ蓄光をところどころ浮き出させる
これって芸術だな〜自己満足の世界
12/1
明日は凪ぎだ、屋久新曽根へ行こう。船長のお誘い。
てなことで、この時期にしては珍しい凪なのだ。
屋久島から南へ約40km、太陽が昇り始めた。
お日様に向かって今日いち日が無事で、しかも大漁であります様にと拝む
そして、屋久新曽根へ向かって行くと、なにやら大きな船が何艘も居るではないか。
「お〜軍艦か」というから「そうそう、昨日、自衛隊の船から自衛官が落ちたらしい、それを捜索してんじゃない」自衛艦が4隻程横並びに走行している。
「よっしゃ、俺たちが先に救助して勲章もらうか」「報奨金の方がいいよ」そんな会話で釣りが始まった。
第一投。オモリが海底に着く前に魚が喰った。上げてみるとキハダマグロの子である。
この後も、毎回の様にキハダの子が途中で喰って来る。釣りにならん。
結局、夕方5時まで粘ったが殆ど釣れずで無念の撤収となる。
家に帰ると、社長が「海に落ちた自衛艦、無事見つかったらしいよ。屋久島の南50km付近だって、テレビでやってたよ」「へ〜よかった、そこで釣りやってたんだよ、釣れなかったけど」そこでもう一言「夜中じゅう、ライト照らして大きな船がバリバリ走り回ってんだから、釣れるわけないよ」だ、そうです。
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