2005年09月30日

卓球

先日、とあるサークルでの卓球大会に参加した。

実は数少ない特技にあげるくらいには、私は卓球がちょっとだけ得意である。
中学の頃、卓球部だったから。(小声)

もちろん、それ以来まともにスポーツとしてやっていたわけではないから
全然大したことはないが、それでも
”元卓球部ではないが、何をやっても器用な男性”と同じくらいには強いだろうと思われる。多分。

思春期に三年間繰り返して身体で覚えたことというのは本人が思っている以上に自分に染みついているらしく
しばらくラリーをしているとすぐに感覚が戻ってくる。
最近始めたジャズダンスはなかなかこんな風には馴染まないのに。若いときに習得することっていうのは大きいのだな。

卓球というのは因果なスポーツで、レクリエーションとしては万人に人気があるにもかかわらず
スポーツとして本気でやればやるほど人が引いてしまうという傾向が昔から根強い。

それでも近年は福原選手の活躍とか、「ピンポン」の映画化とかで本気のスポーツとしての
人気も上がってきてはいるものの、やはり強ければ強いだけその試合風景はシュールでキモいものになってゆくので
今ひとつ突き抜けたメジャー化は無理な気がする。

中学の頃でも、他のスポーツと同じように「カッコイイ選手」「めちゃくちゃ強い他校の選手」などは存在して
後輩として、女子としてそういうスター選手にときめいたことはあったにはあったが、やはり
強い選手に必要なのは、重心を低くしたフォーム、思いっきし回転のかかったサーブ、気合いの入ったかけ声、怪しいくらい素早い身のこなし、等なので
応援してても「○○さんカッコイイ!・・・!・・・?」
微妙に素直になれない感じが残るのである。もちろん、それこそが卓球のカッコ良さで、私もそれをかつて愛していたのだけれど
しかし、サッカーや野球のファンのように手放しになれない後ろめたさがある。

そう思うと、松本大洋の「ピンポン」も、苅谷実の「稲中卓球部」も実に上手いこと、卓球というスポーツの光と影の部分を描いていたと言える。
稲中は、サボってばかりで卓球ほとんどしてなかったけど、あれもまた卓球部のリアルな側面。
(私の学校では、卓球部は”動く文化系、動かない体育系”と呼ばれていた)

「ピンポン」の魅力は、”ペコ”というキャラクターだろうなあ。ペコはまあ、おそらく、卓球界にはあまり居ないタイプのヒーローと思う。
スマイルみたいなのは弱いのも強いのも含めてホントたくさん居たけど。
少なくとも私はペコみたいな派手で遊び人で天才肌な人は見たことがなかった。(他の部になら居るんだよなこれが・・・)
彼みたいな人が必死になる、というところで卓球の価値が上がっている。上がっているというのが言い過ぎなら、分かりやすくなっている。

まあ、しかし私はやっぱり、卓球が好きだ!と思った平日の夜でした。

 



posted at

2005年09月