2007年11月28日

monosuki3 あがた森魚

あがた森魚氏の曲との出会いは、忘れもしない去年の8月。
NHKの「思い出のメロディ」を実家で見ていた時でした。
視聴者からのハガキにより、思い出に残る歌を当時のアーティスト本人が歌う、という趣向の番組だったのですが、出演者のほとんどが既に現役を退いていたり、年を取っていたりするわけです。
しかもライブなので、声が出ない、音程合わないなんていう人が続出で、音楽番組というよりも「懐かしさ」をメインにした、そんな演出でした。

それを、暇だからぼーっと見ていたわけですが「赤色エレジー」がリクエストされ、あがた氏がステージに上がって演奏が始まり、目が覚めました。
「この人は現役だ!」
他の出演者とは声の出方が違う。バンドの音が違う。アレンジも昔のままじゃなくて今通じるものにしてる感じがするのです。

いい。すごいいい。私この人が好きだ!
と直感し、そのまま実家から家に帰って数時間のうちに曲をダウンロードしまくり、CDしかないものは買い、大阪でのライブの日時と場所をつきとめました。

他の曲も思った通り、というか思った以上に素晴らしく
楽曲の面白さ、詩の面白さも言うまでもなく
音楽を通して音楽以外のものを表現しようとしているというか
一つのアルバムが一つの物語のような構成で作られていて
音楽なのに、映画か舞台みたいなのです。

特にハマッたのが、「永遠の遠国」「佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど」というアルバム。

「永遠の遠国」は特に、音のコラージュというか実験的な音楽がたくさんあって、とても面白いです。
ちり紙交換のアナウンスと、テレビの音と電車の音が、曲に絡み合ってる「ルージュのワルツ」とか衝撃でした。インストゥルメンタルなのに、ラジオドラマみたいな風景が見えるんです。
でも、純粋に音楽として聞ける。
日本で彼と同じような音楽やってる人って他にいるのでしょうか。

約一ヶ月後、大阪でのライブでご本人にお会いし、少しですが直接お話するところまで行くのですが、いやーもう、我ながら熱病のような怒濤の一ヶ月でした。

あがたさんは60歳を過ぎてらっしゃるということでしたが、本当にカッコイイお方で、予想通り素敵な人でした。

そこまで行ってやっと、気が済んだというか安心したというか、今や真っ当なファンとして落ち着いております。

時々こういう運命的なものに会うから、人生は面白いですよね。


kajikajitomomo
posted at 22:49

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