September 28, 2004

8月30日


いよいよエベレストベースキャンプ(BC)へ出発の朝。7時にドライバーのおっちゃんに迎えに来てもらう。おっちゃんは朝の儀式なのかなんなのか、しばらくずっとお経を唱えていた。そしておっちゃんは激ハイテンションオヤジだった。もちろんおれらを気遣ってのこともあるだろうが、朝からご機嫌絶好調。

eve10eve11途中まではナムツォのときと同じ道。しばらくすると未舗装道路へ。曇り気味だった天気もこのあたりからだんだんと良くなってきた。周囲はごくたまに小さな村がある以外は山か草原。たまに遊牧民がいたり、ヤクや山羊の群れがいるが、なーんにもない手付かずの自然が一面に広がる。素晴らしい。途中で別のランクルが故障していたのをおっちゃんは義理堅く修理を手伝ってあげてた。こんなとこで車動かなくなっちゃったらたまんねーな。おれらのはエベレストまでに何回故障するんでしょうかね・・・

峠をいくつか越えてシガツェというチベット第二の都市に到着。着いたのは4時近く。本来なら5時間ほどで来れるらしいが、今回は幹線道路が土砂崩れで通行止めのため迂回ルートを取ったのでこんな時間になってしまった。

シガツェは第二の街というだけあってなかなか都会。道路もきれいに舗装されている。でもラサよりは垢抜けていない雰囲気で、ヤクの群れが道路上を大移動していて、このせいで渋滞が起きたりしていた。のんびりムード。シガツェはおっちゃんがなぜか接着剤を買ったのとガソリンを入れただけでスルー。今夜の宿泊予定地ラツェを目指す。

eve12休憩は1・2時間に1回のペースでは取っていた。おっちゃんが「ニョーニョー!」というとトイレ休憩になる。トイレっても当然便器は大自然となる。みんなで並んで何もない草原や、切り立った崖の上から気持ちよくおしっこ。最高。にしてもニョーニョーとはな。日本語の尿ともかぶる。なんとコミカルな。

途中でランクル(おれらのと同タイプ・同色)が川に腹を見せて落下していた。おいおい・・・

eve13上海から5000kmという碑の立った村で休憩。5000kmってのもすごいが、この道路を5000kmたどっていけば上海に着けるってのもなんかすごい話だな。ここは畜産と小麦で生計を立てているようで、すごく牧歌的ないい雰囲気の村。すぐに村の人たちが集まってきた。子供たちはすごく人懐っこくて、おばちゃんたちにも枝豆を頂いてしまった。ありがとう。

にしてもチベット人は本当に日本人に似ている。日差しの関係で肌の色は黒いが、顔立ちはそっくり。きっと日本で生活していればすぐに見分けがつかなくなるはずだ。

シガツェの後も峠をいくつか越える。落ちたら確実に死ぬくらいな崖がすぐ右側に見えて、ここはもうおっちゃんのテクニックを信じるしかない。ところどころ小さながけ崩れが起きていて道はかなり悪い。座席配置はニョーニョーの度にじゃんけんで決めていたが、トランクのイスに座るとかなり振動直撃な上に荷物が崩れて埋まってしまうのでけっこしんどい。

eve14夕方は少し夕立に降られたが、ラツェに着く30分ほど前に夕立が上がったかと思うと右手側になんと虹が。しかも縦に3本も連なってるじゃないの。すげー。きっとこっちの気候がうまく作用してこんな風に見えるんだろなー。一日の最後にいいもの見れて満足。

ラツェに着いたのは9時近く。おっちゃんの馴染みのゲストハウスにチェックインした。最大の関心事はシャワー。ランクルの窓は開きっぱなしなので、今日一日で相当の埃を浴びてしまった。髪もゴワゴワ。さらにおれは夕べのんびりご飯を食べていたらシャワーの時間に間に合わず、すでに一日風呂抜きなのだ。んで一応「hat shower」という恐らくホットシャワーと伝えたかったであろうペイントのしてあるシャワールームはあるものの、無念なことにお湯はおろか水もでないとのこと。仕方ないのでポットのお湯でタオルを湿らせて体を拭く。白のタオルはあっという間に茶色くなってしまった。シャワーにありつけるのはいったいいつか・・・

晩御飯は餃子を食べ、深夜までノリとサトシと喋って就寝。明日はついにエベレストへ。
  

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September 26, 2004

8月29日


jokan20夕べは疲れきっていてそっこー寝てしまったので今日は早起きできた。めずらしく8時前から活動。いつものお店でパオズ(肉まん)を買って散歩。チベットは緯度的にはかなり日本より離れているのに、中国との時差は1時間で統一されているため夜は8時くらいまで明るく、朝は7時まで暗い。だから夜遅くなってもけっこにぎやかなんだけど、朝も早い時間からかなりにぎわっている。料理屋なんて朝から晩まで一日中開いているんだからたいしたもんだ。ただしそのぶん昼に寝てるような気もするが。頼むから客がいるのにレジで寝ないでくれ。

jokan22またジョカンに来てみる。ここはいつ来ても楽しい。朝ってことで一日の始まりにお参りに来ている人が大勢いて、多くの人が五体投地といって、立った状態からうつぶせにひれ伏してお祈りを繰り返している。たまにテレビなんかでも見るけど、なかにはこれを繰り返しながらちょっとずつ進んでチベットのお寺を巡礼したりする人もいるらしい。チベット人は本当に信仰熱心だ。



jokan23jokan24昼は露天が出てにぎわっているジョカン周辺も、朝はたくさんの人がコルラしていて、昼の俗っぽい雰囲気はなく仏教色が出ている。もっと早い時間に行けば巡礼のチベット人に混じって無料でジョカンの中に入れるらしい。早起き出来たら入ってみたいな。

午後は明日から一緒にエベレストに行くメンバーと打ち合わせ。日本人5人。正直ここはおれも日本人だけが良かった。一人だけ外国人だったらすごく気を遣うだろうし(車の中の会話とか。日本語だけで盛り上がるわけにもいかないっしょ。)、逆だったら英語の下手なイチ日本人の意見なんかかき消されてしまう可能性もある。

コースは検討した結果、他の街は極力観光といったものはせず、なるべくエベレストに滞在する時間を延ばそうと全会一致で考えがまとまった。どうやらこの時期は雨季でなかなか見れないらしいし、限られている時間では目的ははっきりしていたほうがいい。

さっそくスノーランドホテルの旅行社にこの旨を伝えて手配してもらうことに。かなりハードな道のりなので車を見せてもらうように頼む。ところがドライバーはなんだか頼りない感じだし、肝心のランクルはタイヤはツルツル、エンジンルームは汚く、ガムテープで補強している箇所まである。おいおい、これでエベレスト行けるのかよ・・・ドライバーも入れて総勢6人なので、当然一人はトランク。が、チベットでは普通にトランクに設置されているはずのいすが無い。

これはさすがにまずいので車を替えてもらうことに。どうやらチベット公認の運転手それぞれが個人で車を持っており、旅行社から依頼があった場合に雇ってもらえるという個人タクシーみたいなシステムらしい。別のドライバーが来るまで時間がかかるということで、その間スーパーに買出しに行くことに。

水、お菓子、非常食のラーメンなんかを購入。エベレストに行ったイギリス人の女の子から、車が故障して帰れなくなって、空腹のあまり遊牧民に食料をもらい、極寒の中で車中泊をして、しかたなくヒッチハイクで帰ってきたという恐怖体験談を聞いていたのでびびって多めに買ってしまった。60元超え。

次のドライバーは気のいいおっちゃんタイプ。車は古いが、まあまあ許容範囲ってことでこのおっちゃんにお願いすることに。ランクル1台5000元。一人1000元。高いがその価値はあるっしょ。本来なら一括先払いだが、トラブルの可能性も考えて交渉の末600・400に分けてもらうことに。これでようやく話がまとまり、夕方になってようやくエベレスト行きの手配が完了した。良かった良かった。すごい安心。

この交渉だが、同乗のメンバーの山本さんが英語ペラペラ、大澤さんが中国語ペラペラってことでものすごい助かった。なんかすごいブレーンがそろっちゃってんなー

エベレスト見れたらいいな。見てえ。
  
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September 25, 2004

8月28日


namu6namu7朝は日の出を見ようと6時前に起きる。しかし残念ながら曇り空。夕べも曇ってて星が見れなかったけど、きっとここは星もすごいんだろな。それでもしばらくすると雲も取れ、朝日が当たりだした湖はとてもきれい。湖のほとりには巨大な岩が2つならんでいて、これにも同じく万国旗のようなお経の書いた布が飾られている。朝の真っ青をバックにこの岩がすごく映える。

namu7namu810時出発だったのでだいぶのんびり。ぎりぎりまでぷらぷら散歩。だが出発の時間になってもなかなかドライバーが現れない。「おい、誰もドライバーを起こしにいってないのか?」とオランダ人。なんとも欧米人的なジョークで和む。幸い寝坊はしていなかったので無事に出発できた。このあたりは盆地になっていて、あっちこっちに遊牧民のテントがある。ヤクや山羊、馬やロバがものすごい数で群れをなしている。おもしろいなー。全然飽きないわ。

namu9namu10途中の遊牧民のテントがいくつかあるところでドライバーに頼んで車を止めてもらう。すぐに遊牧民やその子供たちが集まってきた。でも外国人慣れしているせいか子供たちはみんな「マネーマネー」と言って手を出してくるし、遊牧民も「馬に乗らないか?」(もちろん有料)と声をかけてくる。うーん、ナムツォくらいのラサからの身近な観光地ならこれもしょうがないのかな。寂しいけど。ただ遊牧民と直接触れ合えるのは収穫か。

こういうときはいかに子供といえど基本的にはお金はあげない。それは今までの旅でもずっとそうしてきたし、おれの中での一つのルールになっている。お金は自分の力で稼ぎなさい。でもアメを持っていればアメをあげる。意外とみんなこれでも喜んでくれるんだよなー

namu12帰りはずっと天気もよくて景色が最高。これはすごいわ。迫力ある。途中で不覚にも寝てしまったのが悔やまれるな。

羊八井で温泉(というか温泉プール)に寄る。でもみんな疲れている上に入場料が高いので入る気はなし。アレックスだけ入ってた。ツトムはここでもただ一人ハイテンション。いろんな人に話しかけてた。おれは睡眠不足と車疲れでダルダル。風呂入りてー

5時過ぎにはラサに到着。いやー、楽しかった。やはり自然を堪能したければラサから足を伸ばさないとな。ご飯の後、アスピリンをくれた韓国人シネと同室の韓国人2人、おれという4人でスノーランドホテルのレストランまでヤクミルクで作られたチーズケーキを食べに行く。トークは当然英語だが、シネが軽快なトークを飛ばしてくれるのでとても楽しい。キムタクは韓国でも大人気らしい。さすが。「韓国人と朝鮮人のニュアンスの差はなんなの?」と聞かれる。うーん、難しいとこだ。果たしておれの英語で話さんとしたことが伝わったのかどうか。でもきっと韓国人には気になるとこなんだろな。

ビールも少し飲んだが、中国のビールは基本的には冷えていない。よってまずい。聞くところによると、どうやら中国人は冷たいものを飲むことは体に悪いと思っているらしい。確かに中国人はあったかいお茶大好きだしな。香港ではセブンに行ったら、あのコンビニならどこでもあるガラス張りの巨大冷蔵庫はあるものの、スイッチが入っていなくて単なる巨大棚と化していたってことがあったらしい。これも文化の違いか。


あと、明後日から念願のエベレストにどうやら行けることになった。ナムツォまで一緒だった日本人のサトシ・ノリがツアーメンバーを募集していたので、おれもそれに参加させてもらうことにしたのだ。ナムツォでも体調は問題なかったので、どうやら高山病はもう克服したみたいだし。これでエベレスト見られたらもう満足して帰れるな。
   
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September 24, 2004

8月27日


6時起床。顔を洗って髭を剃る。電気ヒゲ剃りだが、みんな寝てるけどいけるかなーって思ってスイッチオンしたら意外にも激しい振動音。みんながごそごそ動きだした。い、いかん・・・外で剃った。みんなごめん。

7時にスノーランドホテル前集合。卓矢、ツトムに日本人2人と欧米人6人を含めた総勢11人がおんぼろハイエースに乗り込む。30分ほどで人家がある地域を抜けたあとは羊八井というところまではひたすら道。

この道の脇にはゴルムド−ラサをつなぐ鉄道が現在建設中。至るところに労働者の住み込みテントがある。ゴルムド−ラサは道路は通っているのだが、こいつは道も悪いし時間も2・30時間かかるとのこと。鉄道ができたら相当便利になるんだろなー。でもその時はきっとチベットは今以上に観光地になってしまうことは間違いないだろな。ラサが外国人だらけになって、もっともっと都会化されて、チベット人も俗化されて。もちろん結果として今のおれもそれに一役買ってしまっているわけだからなんとも言えないけど、やはりちょっと寂しいね。にしても道路を造るときはあまりの過酷さに1kmにつき1人死んだという噂もあるほど。そんなところに線路を通そうってんだから中国人のパワーはすげえわ。

羊八井を抜けた後は道路は未舗装。この道をハイエースはなかなか疲れる。おれは最後列に座っていたのだが、いやに寒いなーとか思ってたらなんとトランクのドアと本体の間に少しずつ隙間ができてきてるよ。おいおい、このまま開いてっちゃったら外に放り投げられちゃうじゃねえか・・・(最後列のいすはトランク部分にのせてあるだけ。固定されていなかった)でも景色は最高。ところどころにヤクを連れた遊牧民もいて全く飽きない。小雨が降ったりやんだりで、これで晴れてたら最高なのに。帰りに期待。


namu1namu2112時過ぎには到着。標高4700mだけあってやはり日当たりでも肌寒い。湖はもうすんごいきれい。これはびっくりした。標高4700mに琵琶湖より大きい湖がこんだけの透明度で存在してんだから。これ昔の人はびっくりしたろな。えいこら山を登ってきたらこんなのあるんだから。湖の水はかつては海だった地域だけあって若干の塩味。

namu22湖のほとりには運動会の万国旗の山みたいのが。しかしこれよく見るとすべてにチベット語の文章が書かれている。どうやらお経らしい。途中でも峠なんかには必ずこういうのあって、信仰の対象になるところにはあったりするのかな。



namu2ちょっとした半島状態になっている岩山にも登ってみる。これが景色はすごくいいんだけどきつくてきつくて。ただでさえ高山病にかかってしまう程の身、ラサよりも1000mも高いところで山登りしたもんだからゼーゼーになってしまった。ツトムはすいすい登っていく。こいつは空気が薄いってことを全く意に介していない様子。どうでもいいがツトムは日本のドラマに異常に詳しかった。キムタクのHEROが大好きとのことです。

namu4ここにもどこからかヤクたちもやってくる。角がすごく鋭くて毛が長い。白いのや黒いのがいた。だいたいどれもどっかしらにアクセサリーがついていて、おしゃれ好きなチベット人の気質がこんなとこにも。でもあんま近づくと足で地面を掻いて突進してくる素振りを見せたりしやがる。やはり飼いならされた感のある日本の牛とは違うなー


namu5namu5夜はテントに泊まる。買っておいたカップ麺を食べ、部屋に用意されたお湯(中国はホテルの部屋にはたいていポットがおいてある。さすがはお茶の国。)でコーヒーを飲む。さすがに日が沈むと寒い。ラサで聞いていた話では寒すぎて眠れないだとか、とても外なんかに出歩けないだとか。でも今日はあったかい日なのかその辺は全く問題なし。日本人のサトシ・ノリにイギリス人のアレックスを交えてビールを飲み交わす。ツトムは異常なまでに日本のドラマに詳しい。おれらよりも全然知ってる。ハロプロ、イエローキャブも完璧。サトエリ好きとのこと。「カジ」が「カンチ」に聞こえるらしく、東京ラブストーリー風に必要以上に絡んでくる。おもしれー

11時前には電気(自家発電)が消えてしまったため就寝。すごくトイレに行きたかったけど、トイレがかなり離れている上に野犬がものすごい鳴いているので断念。まさに断腸の想い。(ちょっと違うか?)高山病は問題なさそうで安心。
  
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September 17, 2004

8月26日


午前中は切手とはがきを買いに郵便局へ。郵便局はなかなかの混みようなのだが、中国人は「順番を守る」とか「列を作る」とかいう概念が全くないので非常にやっかい。この横から入ってくるサイドステップの鋭さはなんなんだ・・・しかもおれの前にいた二人がけんかをおっぱじめやがったから困ったものだ。激しい言葉の応酬。警備にいた公安(警察)が間に入ってなんとか治まったものの、郵便局でけんかをする人は生まれて初めて見た。結局30分かかってようやく購入。30分・・・。局員が英語を少し分かる人で助かった。にしても中国人(漢民族?)はどうしてこうも喧嘩をしやすい民族なのか。何回けんか風景を見たかわからん。

日本の親父どもとは比べ物にならないくらい老若男女タンを吐くし、手鼻はするし、列は作れないし、お店でもサービスという概念を持ち合わせた店員はいないし、だいたいトイレの仕切りがなくて、うんこしてる姿を他人に見られても平気ってねぇ。郵便局からの帰りはどうして中国人はこうなのかずっと考えていた。こういうのって普通に生活してれば形成されていく習慣じゃないのかなー。いや、こう考えてしまってる時点でおれが文化の違いを認めようとしていないのか。それか中国政府による国民への人間形成のシステム自体がおかしいんじゃないのか、とか。これはちょっと帰国したら調べてみたいな。

child1child2午後はジョカン周辺を地図も見ずに散歩。適当に歩き回る。っていうかほぼ迷っていたに近い。一応目的地としていた尼寺で休憩し、また散歩してそのへんの日陰で休憩。ここでガイドブックを眺めていたらチベット人の女の子が寄ってきて隣にちょこんと座った。7・8歳くらい。んでガイドブック見せてと言う。ポタラやジョカンの写真を見て大喜び。すんげえかわいい。そしたらおれと女の子のやり取りを遠くから見ていた別の子供たちが、女の子が楽しそうにしてるのが羨ましかったのか警戒心が緩んだのか、続々と集まってきた。全部で8人。デジカメでみんなを一人ずつ撮ってやり、それを見せてやったらみんなは大興奮。デジカメの威力がこんなとこでも発揮された。デジカメっていいな。

しかし30分くらいそんなこんなで遊んだ後、それを遠くで眺めていた最初の女の子のお母さん、おれを警戒でもしてたんだろうか、ツカツカやってきて「あんたいい加減にしなさい!」みたいなことを言って女の子の頭をひっぱたいたのだ。そしたら他の子供たちもわらわら解散。おれも退散。お母さん、別に怪しいものではないっす。でも楽しかったなー。やはりデジカメは友達作りには最適。今までは一眼レフだったので今回から方向転換して良かった。

sera-cまたしばらく散歩した後、卓矢と、一緒にナムツォに行く香港人ツトム(本名は甘子勤。勝手にツトムと呼んでた。)と一緒に買出し。ナムツォは街ではないものの、かろうじてレストランが一軒あるらしい。が、そこは一軒なのをいいことに法外な値段を取るらしいので、ナムツォも行く人たちはカップ麺やおかしを事前に買ってから行っている。なるべく辛くなさそうなカップ麺を選ぶ。日清なんかも進出していた。

それと、いろいろ考えたあげく、ラサ⇒成都のチケットを購入した。詳しい情報が入ってこないのでなんとも言えないが、旅行社に相談したら「やめとけ」と言われた。旅行社も詳しい情報は把握していないようだったが、帰りのチケットが決まっているのに入れるかもわからないカトマンズに向かうのはリスクが高すぎる。もっとも自分ではそうしようかなと考えていたが、旅行者に相談して決心。

しかしながらこうなったらこうなったでビザの問題が発生。15日間のフリービザで入ってるのでビザ切れは確定。しかもラサではビザの延長はできないとガイドブックに書いてある。成都でならできるらしいが、そうなったら成都での申請期間分だけチベットにいられる期間は短くなってしまう。せっかくここまで来てそれは最も避けたいパターン。仕方ない、一応ラサの公安に相談して、だめだったらまた考えよう。ってことで9月4日のチケットを購入。おそらくこれで帰国できることは決まったのでちょっと安心した。

明日はナムツォツアー。早起きせねば。
  
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September 15, 2004

8月25日


どうもいまだに寝起きは頭痛がする。1・2時間するとよくなるんだけどね。やはり寝ている間は呼吸が浅いからどうしても酸素摂取量が減ってしまうのかな。

ってことで午前中は部屋でゴロゴロ、廊下のベンチで一つ5角(7.5円)のパオズ(ミニ肉まん)をほおばり日本人や韓国人と雑談。昼ごはんは今度は回鍋肉炒飯を食べる。具は肉だけ。まあそれでもうまいはうまいんだけどね。

depun1depun2午後はデプン寺へ。山の中腹にあるため30分ほどバスに乗った後、ピックアップ3輪トラックで入り口まで。卓矢に、チケットなしで入ろうとしたところ止められた、という話を聞いていたのでここは正直にチケット(50元!)を買った。しかしずんずん進んでいったものの、一向にチケットチェックされる気配はなく、またそういった感じの人もいない。これは買わなくても全然入れたんじゃねえか??しかもなぜかチケットはCD。パソコンに入れたら映像とか見れるのかな。でもチベットのCDをパソコンに入れる勇気はちょっとないな・・・

depun3デプン寺はなにしろ大きい。最盛期には1万人がこの寺で修行してたらしいから(チベットでは中国の侵攻によりダライラマがインドに亡命してしまった後は多くの僧もインドへ行ってしまったらしい。もちろん僧以外の人たちも多く亡命して、現在ですら亡命する人がいるとのこと。)、そしたらもうこの寺だけで小さな街くらいな規模は必要だもんな。



ここは意外なことにポタラ宮とうって変わって観光客が非常に少ない。チベット人巡礼者はよく見かけたが、たまに中国人観光客、外国人は数人といったところ。お寺の中もすごく静か。いいね。こういう場所大好き。

depun5depun6いくつかあるお堂の一つで、偶然大広間にお坊さんたちが数百人集まってお経を唱えているところに出くわした。お経がお堂に反響してすごい迫力。

別のすごく小さなお堂に入ったときはじいちゃんのお坊さんが迎えてくれた。おれがチベット語で「タシディレ(こんにちは)」と挨拶したところ、それが嬉しかったのかお堂の中の小さな個室に招き入れてくれ、バター茶(ミルクティーのミルクがヤクのバター、砂糖が塩といったところか。うまくない。)をごちそうしてくれた。さらに写真を見せてくれたり経典を見せてくれたり。別れ際には経典をおれの額に当ててお経を唱えてくれた。言葉は全く分からないが、ここまでの旅行で一番嬉しい瞬間だった。

ちなみに小川さんが言うにはチベット人は日本人を仏教徒だと思っているらしく、それでチベットでは日本受けがいいらしい。なるほど。

ラサに戻るとナムツォツアーの確認へ。バナクショーはひとまず明日は無理とのだったが、スノーランドは明後日ならば確実に大丈夫とのこと。おれも朝の頭痛を考えると少しでも高地に慣れてからのほうがいいと思うし、今から人を探してランクルをチャーターするのも無理だろうし、明後日で手を打つことに。ひとまず行ける事になったのは安心。

にしてもスノーランドはバナクショーよりも(ラサで手ごろな旅行会社はこの2つらしい。ツアー移動が主流なため、人が集まりやすいこの2つの旅行社にさらに人が集まる。)割高だが、話した感じではスノーランドのほうが好印象。比較的信頼が置けると感じられた。

夜は相変わらず中華。なんか全然チベット料理ってもんを食べてないな。こっちの食堂は食べていると物乞い、靴磨き、ストリートミュージシャン(?)などなど、いろいろなジャンルの人間がやってくる。一番困るのがストリートミュージシャンで、勝手にやってきて勝手に歌って、そんで金くれと言うのだからしょうもない。しかもけっこ本気声で歌うもんだから、せっかくみんなで食事をしていても会話はストップ、苦笑いをするしかない。そういうのは大抵はチベット人で、うーん、こういう地域特性なのかな。現地の人はよくお金あげてるの見かけるし、暗黙でこういうシステムが確立されているのかもしんない。どうなんだろ。
  
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September 13, 2004

8月24日


朝起きてシャワー。ラサは標高が3700mくらいあるので夏といえど夜は寒い。半袖じゃちょっと出歩けない。そんなわけで夜シャワーを浴びるってのがけっこしんどいので基本的には朝シャワースタイル。それにキレーのシャワー室は9時半で閉まっちゃうから、のんびりごはん食べて帰ってくるともう終わってしまっている。その点、ヤクホテルは24時間シャワーらしい。いいなー

ついでにトイレの話も。キレーのトイレは酷い。ほんとに酷い。これはおれがいままで泊まったホテルのトイレでは一番かもしれない。トイレは自分で桶を使って便を流すスタイルのトイレなのだが、こいつが8割がたうんこてんこ盛りなのだ。トイレに行って用を足す際にはまず他人のうんこを流すことから始まる。たぶん犯人は中国人たちだと思うが(キレーは他と比べて中国人宿泊客が多い)、どうも他人のうんこを流すのをめんどくさいらしく、その上に平気でうんこをしやがるのだ(実際、トイレで会った中国人がうんこを流しているのを見たことがなかった)。そのお陰で便器にはうんこの山が形成される。聞けばどうやら女子トイレも似たような状況らしい。頼むよ・・・

その点、またヤクと比較すると、あちらは完全水洗トイレ、しかもなんと紙まで常備されていて(中国では異例!)、ウインドタオルまで設置されているのだ。すげえ・・・これなら人気が出るわけも分かるよ。ちなみに僕は2回ほどヤクのトイレまでうんこ出張しました。

potaraシャワーの後、成都へ向かう豊くんを見送り、四川料理の店で素菜炒飯(ほんとに素菜。具はチンゲン菜のみ。)を食べて力車(自転車タクシー)にてポタラへ。入り口がかなり高い位置にあるのでそこまでゼエゼエ言いながら歩く。高地トレーニングをするマラソン選手はこんな感じのところで走るんだからほんとにすごい。入場料は100元(1500円)。こっちの物価で考えたら法外な価格。ちょっと前まではもっと安かったらしいが、最近値上がりしたとのこと。確かにラサに来たら「せっかく来たんだし、高くてもいいから行こう」っていう風になるよな。にしても100はやりすぎだろ。

potara1中に入ってひとまず休憩してガイドブック読んでるといると、巡礼に来ているらしきチベット人のじいちゃんに話しかけられた。チベット語なので全く意味はわからないが、「案内してやるからついて来いよ」と言っている感じ。いい人そうなのでここはついて行ってみる。これがダライラマ何世の像で、こっちが何世の像で、上の階に行きたければこっちだ、と最初のフロアだけ案内してもらった。じいちゃんありがとう。

その中身なのだが、うーむ・・・これに100元の価値はあったのか・・・行けるところはかなり制限されていて、入れない部屋も多い。普通に見ていったら2時間もかからず回れてしまいそう。しかもいいポイントには必ず「you should pay \20 if you take photos」の張り紙。おいおい、まだ金取るつもりかよ。しかもここでも中国人の団体観光客が多いこと。そして彼らが非常にうるさいんだな。一つの部屋を自分らだけで占領してしまったりしてるし。平気で痰も吐くし。なんだかなー まあ日本人もきっと2・30年前はこんな感じだったんだろう。


potara3でも外観はきれいで迫力があって良かったかな。さっさと外へ出て木陰に座ってずっとポタラやラサの町並みを眺めてた。やはりおれは普通に観光したりするよりも、こうやってごろごろときれいな景色を眺めている方が性に合ってる気がする。ちなみに白い壁の部分がダライラマの居住部、赤い部分が政治の執務部とのこと。この白い壁は土で出来てるのかなー この赤と白がまたきれいだな。

potara4出口の近くにあった温水機。太陽の光を集めてやかんで水を温めるという、ひどく原始的ながら日差しの強いチベットの気候をうまく利用した、これも一つのエネルギー機器だな。エネルギーが専門の身としてはなかなか興味深い。

夜は卓矢と、ナムツォという、標高4700mにある湖を観光するツアーを予約する。チベットは外国人は入るのに入境証がいるばかりか、シガツェ以外の町に行くには許可証が必要なのだ。ラサでは許可証は個人ではほとんど取得できないらしく、外へでるには旅行社のツアーが普通らしい。今日はバナクショーホテルとスノーランドホテルの旅行社に話を聞く。どちらもまだ最低人数が集まってないので、出発は人数次第、明日また来てくれとのこと。もしナムツォの4700で体が大丈夫なら他にも行けるんだけどな。

夜はまたみんなで中華。今日はご飯を茶碗一杯完食!ここへきてようやくご飯をおいしく味わって食べられるようになってきた。よかったよかった。
  
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September 11, 2004

8月23日


朝起きると多少の頭痛はあるものの、吐き気は全くなし。頭痛はバファリンでなんとかなるだろうし、今日は一日問題なさそうだ。朝起きてこんなに安心することもめったになかろう。

ひとまずラサに来たらここってことで、ポタラ宮のチケットを取りに行くことに。ポタラは入場者を制限するために前日に予約券を発券、そのチケットの定めた時間に入場するシステム。ガイドブックを見ると、「夏場は入場券の購入が困難になっており、8時からの発売に備えて夜中から並ばなくてはいけない状況にもなっている」とのこと。でも隣のベッドの豊くん(中国語ペラペラ)にカラクリを聞くと、なんでもある一定時間に入場できる人数が決められてて、先着順に早い時間の入場時間を割り当てられていく仕組みらしい。つまりは早い時間にチケットを買えば次の日早い時間に入場できるわけだが、遅く行っても入場時間が遅くなるだけで、決して買えなくはないとのこと。

んで行ってみたらまさにその通り。10時半に着いて11時前には買えた。入場時間も13時だから、むしろおれにはこっちのがいいな。でも豊くんは一番込んでる祭の時期に行ってしまったため、朝から7時間並んだとのこと。あながちガイドブックも間違ってないか。

午後からはその豊くんとバスでセラ寺へ。入場料は50元だが、裏山を回って裏口から入ったので無料。チベットの寺はこんなん多いらしい。でも裏山を歩くのはやみあがりなおれには相当きつかった。すぐ息が切れる。

sera1セラ寺で有名なのは問答修行。写真のように、1対1になって立ってる人がオフェンス、座ってる人がディフェンスになって言い合いをするのだ。立ってる人が仏教に関する質問を不思議なポーズをとりながら何回もして、言い合いの中で座ってる人にうまく矛盾を言わせたら勝ち、というゲームみたいな修行。(後で小川さんに聞いたらインドの亡命政府の高校・大学ではこれは部活みたくなっていて、大会まであるらしい。ディベート部みたいなもんか。)

sera2おれのマークした2人組は中肉な男と痩せた高校球児風の若い人。中肉がものすごいエキサイトしてて非常におもしろい。球児はなんだかちょっとやるきなさ気な感じで、あんま熱心に議論していない。それもまた見ていて非常におもしろい。3時から始まって1時間半くらい、たっぷり議論してどうやら勝負がついたようだ。

sera3その後は全体でのお経タイム。問答修行は広場のようなところでやっていたのだが、そこにいたすべてのお坊さんが集結してお経をとなえる。なかなかの迫力。これも1時間くらい続くんだけど、ここでおもしろかったのが完全に飽きてしまっているお坊さん。チベット僧ってすごい真面目かと思ってたら意外にそうでもなく、みんながお経を唱えてるのに小石を前のお坊さんに投げたり、頭の上に石をのせたり、全然修行していない。5分の1くらいの人は全く集中していない。おいおい、それでいいのか??

sera4おれがマークしてた球児もその一人。まわりのお坊さんにちょっかいを出してばかりで全然身が入っていない。たまにおれのほうを見て笑いかけてくる。カメラを向けたときもばっちりカメラ目線。こいつは出世しねえな・・・

全体のお経が終わったあとは10人くらいでグループレッスン(?)。すげえな、まだ続くのか。このお坊さんたちの生活スタイルが知りたい。

sera5旅行を始めて4日目、ようやくここに来てチベットを色濃く感じることができた。いままでいろんなところの寺を見たけど、セラはかなりおもしろい部類に入るな。

でもいくつか気になった点も。まずお坊さんのスニーカー。別に全然かまわないんだけど、これだけチベットっぽいのに足元の違和感だけがぬぐえない。さらに携帯電話を持ってるお坊さんまでいるんだから変な感じ。ただまあ前も書いたけど先進国から来た人間がそれを否定をすることは出来ないんだけどね。広く見ればそれを提供してるのはおれら先進国の人間なんだし。チベット人は何も悪いことはしてないしな。ただ、違和感があることだけは確か。

夜は部屋の人たちと中華ディナー。うまい。うまいけど、やはりおれの胃はそうとう小さくなってるらしい。堪能する前に満腹になって食べられなくなってしまった。くそー。でも今夜はようやく安心して就寝。
  
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8月22日


夕べは深夜にかけて猛烈な頭痛が。何度も目が覚めてしまう。アスピリンでごまかしてたら朝になってしまった。その後は10時くらいまでは熟睡できた。

jokanんで起きたらなんだかだいぶ調子がいい。おぉ、もしや克服したか?!ひさしぶりに着替えて、尚美さんと大阪在住中国人のはるかと3人でジョカンという、ラサで最大の信仰の対象となっているお寺の回りを散歩。さらに3日ぶりのごはんも食べる。全くこしのないらーめん。はっきり言ってまずい。まあでもこの麺の柔らかさ具合は弱った胃には合っているか・・・にしてもだいぶ胃が小さくなってるみたい。全然食べてないのにちょっとしんどい。

korura帰ってちょっと休憩してまた散歩。ようやくこっちにきてまともにチベットを見れた気がする。写真はマニ車を回すひとたち。この円柱にお経が書いてあって、一周回すとお経を一回読んだことになるという、なんとも便利なアイテム。他にも手でもてるマニ車を持ってる人は大勢いて、みんなくるくる回している。どうもお経よりもマニ車を回すことにみんな一生懸命になってしまっているように見えるがどうなんだろう。うーん、おもしろい。

にしてもこれからの予定はどうしよう。もっといろんなところに行きたいけど、また高山病になってしまうのはほんとゴメンだしな。カトマンズの情報も集めなきゃいけないし。くそー、やはり思い通りにはことが進まないなー
  
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September 10, 2004

8月21日


朝起きた瞬間は「お、もう良くなったか?」とおもったのもつかの間、しばらくするとやはり頭痛・吐き気が復活。食欲も全くわかない。ガイドブックに載ってる通りの高山病の症状を発症してしまった。

対処法として「代謝を良くするために水を4〜5リットル飲むこと」とあったが、胃にものが溜まると吐き気を催してしまうのでとてもそんな量は飲むことができない。吐き気が起こらない程度の量を飲み、吸収されたかな、ってころにまた一口飲む。

運動をしたほうがいいらしいので、本当はベッドに寝ていたいところを頑張って廊下を歩くようにする。しかしフリース・ジャージ、寝癖たっぷりにやつれた顔で廊下を運動する姿はもはや徘徊に近い。(多くの方々にこのみすぼらしい姿を目撃されており、後からだいぶ冷やかされてしまった)

同部屋になった尚美さんという方に高山病の薬、「紅景天」を紹介してもらう。ふらつく足で薬局へ行き、紅景天とバファリンを購入。さっそく飲んではみるが・・・まあそんな即効性はないわな。

食欲がないのでアメでなんとか糖分を摂取。あー、しんどいー 誰かおれを低地まで連れてってくれ・・・

今日もアスピリンの力を借りて就寝。
  
Posted by kajiya_macho1 at 23:30Comments(0)TrackBack(0)