September 28, 2004

8月30日


いよいよエベレストベースキャンプ(BC)へ出発の朝。7時にドライバーのおっちゃんに迎えに来てもらう。おっちゃんは朝の儀式なのかなんなのか、しばらくずっとお経を唱えていた。そしておっちゃんは激ハイテンションオヤジだった。もちろんおれらを気遣ってのこともあるだろうが、朝からご機嫌絶好調。

eve10eve11途中まではナムツォのときと同じ道。しばらくすると未舗装道路へ。曇り気味だった天気もこのあたりからだんだんと良くなってきた。周囲はごくたまに小さな村がある以外は山か草原。たまに遊牧民がいたり、ヤクや山羊の群れがいるが、なーんにもない手付かずの自然が一面に広がる。素晴らしい。途中で別のランクルが故障していたのをおっちゃんは義理堅く修理を手伝ってあげてた。こんなとこで車動かなくなっちゃったらたまんねーな。おれらのはエベレストまでに何回故障するんでしょうかね・・・

峠をいくつか越えてシガツェというチベット第二の都市に到着。着いたのは4時近く。本来なら5時間ほどで来れるらしいが、今回は幹線道路が土砂崩れで通行止めのため迂回ルートを取ったのでこんな時間になってしまった。

シガツェは第二の街というだけあってなかなか都会。道路もきれいに舗装されている。でもラサよりは垢抜けていない雰囲気で、ヤクの群れが道路上を大移動していて、このせいで渋滞が起きたりしていた。のんびりムード。シガツェはおっちゃんがなぜか接着剤を買ったのとガソリンを入れただけでスルー。今夜の宿泊予定地ラツェを目指す。

eve12休憩は1・2時間に1回のペースでは取っていた。おっちゃんが「ニョーニョー!」というとトイレ休憩になる。トイレっても当然便器は大自然となる。みんなで並んで何もない草原や、切り立った崖の上から気持ちよくおしっこ。最高。にしてもニョーニョーとはな。日本語の尿ともかぶる。なんとコミカルな。

途中でランクル(おれらのと同タイプ・同色)が川に腹を見せて落下していた。おいおい・・・

eve13上海から5000kmという碑の立った村で休憩。5000kmってのもすごいが、この道路を5000kmたどっていけば上海に着けるってのもなんかすごい話だな。ここは畜産と小麦で生計を立てているようで、すごく牧歌的ないい雰囲気の村。すぐに村の人たちが集まってきた。子供たちはすごく人懐っこくて、おばちゃんたちにも枝豆を頂いてしまった。ありがとう。

にしてもチベット人は本当に日本人に似ている。日差しの関係で肌の色は黒いが、顔立ちはそっくり。きっと日本で生活していればすぐに見分けがつかなくなるはずだ。

シガツェの後も峠をいくつか越える。落ちたら確実に死ぬくらいな崖がすぐ右側に見えて、ここはもうおっちゃんのテクニックを信じるしかない。ところどころ小さながけ崩れが起きていて道はかなり悪い。座席配置はニョーニョーの度にじゃんけんで決めていたが、トランクのイスに座るとかなり振動直撃な上に荷物が崩れて埋まってしまうのでけっこしんどい。

eve14夕方は少し夕立に降られたが、ラツェに着く30分ほど前に夕立が上がったかと思うと右手側になんと虹が。しかも縦に3本も連なってるじゃないの。すげー。きっとこっちの気候がうまく作用してこんな風に見えるんだろなー。一日の最後にいいもの見れて満足。

ラツェに着いたのは9時近く。おっちゃんの馴染みのゲストハウスにチェックインした。最大の関心事はシャワー。ランクルの窓は開きっぱなしなので、今日一日で相当の埃を浴びてしまった。髪もゴワゴワ。さらにおれは夕べのんびりご飯を食べていたらシャワーの時間に間に合わず、すでに一日風呂抜きなのだ。んで一応「hat shower」という恐らくホットシャワーと伝えたかったであろうペイントのしてあるシャワールームはあるものの、無念なことにお湯はおろか水もでないとのこと。仕方ないのでポットのお湯でタオルを湿らせて体を拭く。白のタオルはあっという間に茶色くなってしまった。シャワーにありつけるのはいったいいつか・・・

晩御飯は餃子を食べ、深夜までノリとサトシと喋って就寝。明日はついにエベレストへ。


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/kajiya_macho1/7305906
この記事へのコメント
はじめまして、まだ全部は読んでいませんが写真が多くとても面白いです!

僕も旅が好きで今僕のblog「大日本山岳部」では今年の春に行ってきた中東遠征を徐々に掲載しています。(現在地点はイスラエル、これからイラクへと向かいます)もしよかったら見に来てください!

旅の途中エジプトの砂漠、バフレイヤオアシスで出会った日本人がチベットのことをとても勧めていて(おじさんなのだけどチベットにこれまで6回も行ったといっていました)僕もいつかは行きたいと思っています。

文章を読んでいても感じるのですが、やはり観光客用の物価は地元の感覚とは比べ物にならないくらいホテル代やツアー代も含めて高いのでしょうか?

この後も楽しみにしています、それでは失礼します
Posted by naokianzai at September 30, 2004 16:08
コメントありがとうございます。
しかもこんな駄文をお褒めいただいてしまって・・・

中東ですか!
しかもイスラエル・イラクとは、また話題てんこ盛りな国ですね。
僕もあのあたりの遺跡はいつか見てみたいと思っています。

チベットですが、観光客用の物価は確かに高めです。
遠くに行くとなればツアー代は現地の感覚とはかけ離れていますし、
入場料等がかかる観光地も近年の観光化に伴って価格が上がっています。
(インドのタージマハールみたいな感覚ですね)
でも工夫すればある程度は安くできるとは思いますよ。

エベレストツアーも人数さえ集まれば一人6・700元にはできるようです。
ただし、それ相応のリスクと辛さは伴うと思いますが・・・
出発してみたものの、ドライバーが無免許で警察に捕まり、
2時間で帰ってきていたグループもありました。
ちなみにホテル代は比較的良心的で、20元(300円)で済みます。

「大日本山岳部」、これからチェックさせて頂きます。
イタリア人の人質事件があったばかりですのでお気をつけ下さい。

Posted by カジヤマッチョ at September 30, 2004 16:10