おっちゃんに8時半出発だと言われていたので7時半起床。まだ薄暗いが、ホテルの正面にある大きなお寺からチベット音楽の「ブオー」という重低音が聞こえ、なんともいい感じな目覚め。どうやら深夜から朝にかけては電気が使えないらしく、廊下とトイレは真っ暗なため懐中電灯片手にトイレ・歯磨き。でもここは水洗だからまだいいな。同じ真っ暗でも、エベレストBC、ラツェ、ナムツォは正に床に長方形の穴が開いているだけだったので、足元を踏み外したら完全アウト。風が強いBCではその長方形から上昇気流があがってくる始末だったもんな。
中央にストーブがあって周囲に家具が並ぶと言うエベレストBCと同じスタイル。なんとこのテントはヤクの毛で編んだものらしい。すげえ、こんなとこまでヤクが絡んでるんだなー。でも編み目はけっこう荒く、うっすら外が見える。これ雨降ったら入ってくるんでない?と聞いたら、ヤクの毛は油分が多いので雨をはじいてくれる、とのこと。なんだか生活のすべてがチベットで生きるための術にフィットしていて、きっとこれが本来人間が持っていたスタイルなのだろうと思わされてしまう。
1時間ほどゆっくりさせてもらっておいとまする。おっちゃんのおかげでものすごいいい経験できた。最高。おっちゃんありがとう。やっぱこのおっちゃんを選んだことは正解だな。
ラサが近づくにつれなんとなく祭のあとのような感覚に。もう終わっちゃったのかーという寂しさがある。修学旅行の帰り道みたいな。おれの場合、帰国が3日後に迫っていたからなおさらだな。
ラサに入ってから車の調子はさらに悪化。自動車部品店のようなところに立ち寄る。が、おっちゃんがしばらく店員と話した後、怒り心頭で帰ってきた。どうしたのかと思ったら、どうやら出発前に部品の交換を頼んでその分のお金も払ったらしいが、実際にはちょっといじっただけで部品は交換されていなかったらしい。旅の途中から車の調子が悪くなったのもそのせいとのこと。怒りをあらわにするおっちゃん。「ハンズどもが!だからあいつら信用できねえんだ!絶対明日また文句言ってやる!ハンズが!」ハンズとは漢民族のこと。その後も「ハンズ」を連発。あらら・・・やっぱりチベット人は漢民族嫌いなのね。
なんとかホテルまで無事に帰宅。おっちゃんほんとにありがとう。お疲れさまでした。再びキレーの205号室にチェックイン。またこのうんこの館に帰ってきてしまったか。
夜は卓矢も交えて打ち上げ開催。お店で飲んだ後もキレーでラサビールをビンでラッパする。こっちに来て一番飲んでるな。楽しいぜー。
そして12時をまわった時点でおれのビザは終了、めでたく不法滞在者となっちまいました。