April 23, 2008

「走り」と「格闘技」の関係



格闘家・武道家でランニングをトレーニングに取り入れている人は多い。


「何のために走っているのですか?」って聞くと、


・スタミナ向上のため

・下半身強化のため

・根性つけるため

・走るの基本でしょ?


というような答えが返ってくることが多い。確かにそのとおり。


じゃあ、どれだけ走ったらどういうふうに試合での強さに結びつくのか。


それが僕個人の長年の疑問だった。


走る暇があったらミットやったほうがいいんじゃないのか?

いやいや、スパーリングでも実践的なスタミナつくじゃん。

正直なところ、頭のどこかでそんなことを思っていた。


最近、グレイシャア亜紀選手のランニングを、元キック世界王者の妻が見るようになった。ある日の午前中、僕もそこに同行した。


現在のグレイシャア選手の身体上の問題点。それは体の前面の筋群はよく使えているが、背中側の筋群がパンチ・キック、防御、ステップに生かされていないことだった。

逆にいえば、体の前面の筋群の出力だけで今の位置(コンチネンタル王者&J−GIRLS王者)まで来ているのは凄いことだけど、もしキック代表として谷 亮子選手と喧嘩したらぶっ殺されるのは間違いない。


どうやってアプローチすべきか。


そういう眼で、彼女の走りを眺めていたところ、妻が走り方の小ささを指摘した。

肘のバックスイングが小さく、体幹のツイストも小さく、股関節の伸展が不十分なので歩幅が小さい。

これが動作分析の結果だった。


「走る」→「インターバルにフォーム改善」→「走る」


フォームが大きくなり、体全体がダイナミックに動くようになってきた。

背筋、殿筋群、ハムストリングス・・・・体の後ろの筋群に命が吹き込まれたように動きだし、タイムも徐々に良くなってきた。


次の週、キックの動きが変わってきた。

呼吸も、スタミナも、根性も、スパーリングも、筋肉痛の部位も。


「走りが変わる」ということは、「運動の根幹」が変わるということだったのだ!


一方で、「走る」という行為は、「走るために走る」に陥りやすい罠もある。


何キロ走った。今回は追い込んだ。そういった自己判断や自己満足も隣りあわせだ。


ランナーの走りと格闘家の走りは、その目的が全く違う。



走りながら、対戦相手と戦い、

走ることで強くなれる走り。


「走りながらも、頭の中で競技ができるようにならないと」妻はそう語っていた。


実は、このコースも、絶好調で走りきったときに限り3分(キックボクシングの1ラウンド)を切るくらいの距離で設定されている。


最近、グレイシャア選手は体調や筋肉痛の具合で走りと呼吸と歩幅を自分で調整できるようになってきているらしい。リングの上で生きるのは、きっとこういう感覚なんだろう。


「走り」と「格闘技」、絶対面白いぞ!


kakukuri at 07:17コメント(0)トラックバック(0)格闘技医学  

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