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タグ:中国ロレアル

こんにちは、華僑社西田です。

本日は欧州の調査会社Euromonitorのリリース
「2012年中国高級化粧品市場状況」
からお送りいたします。

世界最大のコスメ企業と言えば皆さんご存知の「L'OREAL(ロレアル)」です。
中国広告出稿額第一位でもあるL'OREAL(ロレアル)ですが、中国高級化粧品市場では2012年トップシェアにはなれませんでした。(タイトルでネタバレしていますが)



今回お送りする内容は
・2012年中国高級化粧品販売額:小売販売額市場シェア
・L'OREAL(ロレアル)世界化粧品販売額
・2012年中国高級化粧品販売額:2003〜2012年シェア推移グラフ
・世界化粧品販売額:年間成長率推移グラフ
の4つです。


それでは見てまいりましょう。


■世界高級化粧品市場状況
まずはこちらのグラフをご覧ください。
2012年中国高級化粧品市場状況
それでは順に見てまいりましょう。


中国高級化粧品販売額上位5社の小売販売額市場シェアはこちらです。

《2012年中国高級化粧品販売額:小売販売額市場シェア》
1位.Amway(アムウェイ)       17.7%
2位.L'OREAL(ロレアル)       17.3%
3位.ESTEE LAUDER(エステーローダー)12.1%
4位.SHISEIDO(資生堂)       8.1%
5位.MOET HENNESSY LOUIS VUITTON(モエヘネシールイヴィトン) 7.4%

首位はAmway(アムウェイ)、次点は僅差でL'OREAL(ロレアル)となりました。
資生堂も第4位と検討しています。
5位のMOET HENNESSY LOUIS VUITTON(モエヘネシールイヴィトン)は男性陣はすぐにイメージがつかないかも知れませんが、Dior(ディオール)、GUERLAIN(ゲラン)等のブランドを展開しています。


次に、世界最大の化粧品ブランド「L'OREAL(ロレアル)」の世界化粧品販売額を見てみます。

《L'OREAL(ロレアル)世界化粧品販売額》
1位.Western Europe(西ヨーロッパ)   7.4億ユーロ
2位.North America(北アメリカ)     5.2億ユーロ
3位.Asia-Pacific(アジアパシフィック)  4.3億ユーロ
4位.Latin America(ラテンアメリカ)   1.8億ユーロ
5位.Eastern Europe(東ヨーロッパ)   1.4億ユーロ
6位.Africa.Middle East(アフリカ.中東) 0.7億ユーロ

成長率の表記がありませんが、おそらく「Asia-Pacific(アジアパシフィック)」の成長率が最も高いと思われます。


続いて中国高級化粧品販売額シェア推移から、中国高級化粧品市場を見てみましょう。

《2012年中国高級化粧品販売額:2003〜2012年シェア推移》
上位3社の折れ線グラフです。
2003年、
・Amway(アムウェイ)はシェア35%
・L'OREAL(ロレアル)は10%
・ESTEE LAUDER(エステーローダー)は2%程度
でしたが、2012年には順位は変わらないものの
1位.Amway(アムウェイ)       17.7%
2位.L'OREAL(ロレアル)       17.3%
3位.ESTEE LAUDER(エステーローダー)12.1%
とAmway(アムウェイ)のシェアは約半分、 L'OREAL(ロレアル)は7割増、ESTEE LAUDER(エステーローダー)は6倍成長しています。

今年2013年には 
L'OREAL(ロレアル)がAmway(アムウェイ)を抜き、中国高級化粧品市場第一位となる
のではないかと思われます。
資生堂の躍進も気になりますね。


ちなみに日本でもネットワークビジネスで有名なAmway(アムウェイ)ですが、中国語では「安利(アンリー)」と呼ばれ、中国では積極的に広告展開をしています。
(今回出張帰りで北京国際空港第2ターミナルを利用しましたが、出入り口のガラスは一面Amwayの広告でした。) 


2013年の中国高級化粧品市場データがリリースされたらまたブログで取り上げさせていただきます。

 
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。


それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。

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こんにちは、華僑社西田です。

中国広告費出稿額ランキング【ブランド編】- 2012年1〜9月:一位は世界的化粧品ブランド
中国広告費出稿額ランキング【企業編】2012年1〜9月:日本と異なる上位企業
と2回連続で中国広告費出稿額ランキングについてお伝えさせていただきました。

・中国は、食品・飲料、通信、飲食、トイレタリー、医薬品が上位
・日本は、家電・デジタル機器、自動車、流通、医薬品、通信、インフラが上位
ということが前回分かりましたので、本日は
「2012年1〜9月 中国広告費出稿額ランキング【業界編】」
と言う内容でもう少し日本と中国の業界比較をしてみたいと思います。 

それでは中国広告費出稿額ランキング【業界編】と日本との比較を見てみましょう。
オッケー☆⌒c( ̄▽ ̄)


■中国広告費出稿額ランキング【業界編】
2012年中国広告費出稿額ランキング【業界編】はこちらです。
2012年中国広告出稿額上位業界
2012年中国広告費出稿額ランキング【業界編】の上位は、
1 位.化粧品・トイレタリー(15.90%)※()内は全体比率
2 位.ビジネス・サービス (13.00%)
3 位.飲料        (11.20%)
4 位.食品        (10.80%)
5 位.医薬品       (  8.20%)
で上位5業界で全体の約60%の広告費を占めており、レジャー、アルコール飲料、通信、金融、個人用品が続きます。
ちなみに「ビジネス・サービス」の主要業界は「流通・病院・教育」 です。
分解してしまうと上位5位には入らなそうです。
 

日本の業界別広告費出稿額はどの様になっているでしょうか?

皆さんお馴染みの「2012年 日本の広告費(電通)」から整理してみました。
2012年日本広告費出稿額ランキング【業界編】はこちらです。
2012年日本広告出稿額上位業界
2012年日本広告費出稿額ランキング【業界編】の上位は、
1位.化粧品・トイレタリー(10.40%)※()内は全体比率
2位.食品        (10.20%)
3位.情報・通信     (  8.80%)
4位.交通・レジャー   (  7.60%)
5位.飲料・嗜好品    (  7.60%)
で上位5業界で全体の約45%の広告費を占めており、流通、自動車、薬品・医療用品、金融、外食が続きます。


この情報だけでは確かなことはあまり言えないですが、まとめると以下でしょうか。
①中国広告費は、日本と異なり一部業界に偏っている。
 日本は「情報・通信」「交通・レジャー」など付加価値サービスが上位に
 来ているが、中国は生活必需品の比率が高いイメージ。
②「飲料・嗜好品」業界は中国では17%前後で業界別でおそらく1位。
 (ランク外のアルコール飲料は6%前後と推定)
 日本の「飲料・嗜好品」業界 7.6%を大きく引き離している。
③中国・日本いずれも1位は「化粧品・トイレタリー」業界だが、中国は
 比率がより高い(中国15.9%、日本10.4%)。
 ※中国で「化粧品・トイレタリー」業界を牽引しているのは、外資企業の
  「P&G」「ロレアル」「ユニリーバ」。

企業別の広告費出稿額ランキングでは中国と日本の違いが明確でしたが、業界別では際立った違いを見いだすのがなかなか難しいですね。。。

中国人口の大部分を占める内陸部の所得格差からエンゲル係数は高めに出ると考えられますので、「飲料・嗜好品」業界、関連して生活必需品関連業界の広告費比率が高く出ているのかも知れません。
またもともと中国は国土が非常に広いため、生活必需品関連業界の広告費が日本と比べて"かさみやすい"と言うこともあるかも知れません。

業界別中国広告費の課題には、もう少し勉強してから再度チャレンジしてみたいと思います。
<(_ _)>ペコリ


ちょっと体調を崩してしまいまして大変申し訳ありませんが、本日はこの辺で終了とさせていただきます。
皆さんも季節の変わり目にはご注意くださいませ。


それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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こんにちは、華僑社西田です。

昨日お届けした
中国広告費出稿額ランキング【ブランド編】- 2012年1~9月:一位は世界的化粧品ブランド
では、中国広告費出稿額上位ブランドは
1位.欧莱雅(ロレアル)   :化粧品 
2位.肯徳基(KFC)     :飲食店 
3位.娃哈哈(ワハハ)    :飲料《中国系》
とご紹介させていただきました。

本日は引き続き
「2012年1~9月 中国広告費出稿額ランキング【企業編】」
をお送りさせていただきます。 

それでは中国広告費出稿額ランキング【企業編】を見てみましょう!
果たしてロレアルが第一位なのでしょうか?


■中国広告費出稿額ランキング【企業編】
2012年1~9月中国広告費出稿額ランキング【企業編】のTOP20はこちらです!
2012年1~9月中国広告出稿額上位企業
「ブランド編」で第1位だったロレアルを抑え、アメリカに拠点を置く世界最大の一般消費財企業「宝洁(中国)有限公司(P&G)」が企業編第1位でした。
(*゚▽゚)ノ★+☆【祝】☆+★ヾ(゚▽゚*)

ちなみに中国語だと「バオジェ」と読みます。
ロレアル(中国語で欧莱雅「オウライヤ」)同様、原語とかけ離れているのは致し方がないということでご了承くださいませ。

ちなみに中国広告費出稿額TOP20企業の合計で、中国広告市場全体の23.7%を占めています。
(●´Д`)φ.....スゴィネ*:゚・☆


それでは2012年1~9月中国広告費出稿額ランキング【企業編】のTOP20を見てみましょう。

1位.宝洁(中国)有限公司(P&G)       :トイレタリー
2位.欧莱雅集団(ロレアル)        :化粧品
3位.聯合利華(中国)有限公司(Unilever)    :トイレタリー
4位.百勝集団(KFC・Pizza Hut等)      :飲食店
5位.可口可楽公司(コカコーラ)      :飲料
6位.杭州娃哈哈集団(ワハハ)       :飲料中国系》
7位.内蒙古伊利実業集団(イーリー)    :乳製品中国系》
9位.中国移動通信集団(チャイナモバイル) :携帯キャリア中国系》
10位.達利食品有限公司(ダーリー)      :食品中国系》
12位.麦当労集団(マクドナルド)       :飲食店
13位.百事(中国)投資(ペプシ)         :飲料
14位.頂新国際集団(康師傅・FamilyMart等)  :食品・飲食店中国系》
15位.納愛斯集団(nice)           :洗剤・オーラルケア中国系》
16位.哈藥集団三精制藥有限公司(サンジン)  :医薬品中国系》
17位.哈藥集団制藥六厂(薬六)        :医薬品中国系》
18位.路威酩軒集団(LVMH)         :ブランド
19位.雅詩蘭黛集団(ESTEE LAUDER)    :化粧品
20位.好来化工(中山)有限公司(黒人)      :オーラルケア中国系》

中国系》と書かせていただいたのが、ひとくくりしてしまいましたが中国・台湾・香港の企業です。

上位5位は外資系が占めました。
日本同様にトイレタリー、化粧品、飲料は強いですね。

中国系上位5位は、飲料・食品が4つ、通信が1つとなっています。


では、ここで日本の広告費出稿額の企業ランキングも見てみましょう。
日経広告研究所が発表した2011年度「有力企業の広告宣伝費」データからです。
2011年度広告宣伝費上位10社
前年度の伸びを考慮しても、毎年の順位はそれほど変わらなそうですね。

「有力企業」の定義ですが、サイト内に「有価証券報告書の提出義務がある全ての株式上場企業と非上場企業の一部を「有力企業」として調査対象」と書いてあることから日本で有価証券報告書提出義務のない外資企業等は入っていない様です。


ということで、中国広告費出稿額ランキングのうち中国系企業順位と比較してみると、
・中国は、食品・飲料、通信、飲食、トイレタリー、医薬品が上位
・日本は、家電・デジタル機器、自動車、流通、医薬品、通信、インフラが上位
と大分様変わりしていることが分かります。

中国は経済発展段階であることから、日本との違いが出ているのだと思われます。


ということで、明日は引き続き
「2012年1~9月 中国広告費出稿額ランキング【業界編】」
をお送りさせていただき、もう少し深堀してみたいと思います。



それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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こんにちは、華僑社西田です。

先日お届けした
2012年中国広告市場規模 - 現在世界3位、2014年には日本を抜き世界2位へ
という記事の中で、中国広告費は
・強気のスタンスだと、2012年中国広告市場規模は 10兆円規模
 控えめのスタンスだと、 2012年中国広告市場規模は 3〜4
円規模
・中国広告市場規模は2〜3年以内に日本広告市場規模を抜く見込み
とご紹介をさせていただきました。

本ブログでは中国インターネット市場に関する情報が中心ですが、たまには中国広告市場全般についてもご紹介しましょう。
ヽ(○´w`○)ノ やろうやろう


ということで、本日は
「2012年1〜9月 中国広告費出稿額ランキング【ブランド編】」
をお送りします。 

2012年1〜9月と中途半端ですが、最新データが公表され次第更新しますのでご了承くださいませ。
<(_ _)>ごめんなさい


それでは中国広告費出稿額ランキング【ブランド編】を見てみましょう!

...とその前に、皆さんぜひ第一位を予想してみてください。
ヒントは「世界最大化粧品ブランド」の一つです。



■中国広告費出稿額ランキング【ブランド編】
2012年1〜9月中国広告費出稿額ランキング【ブランド編】のTOP20はこちらです!
2012年1〜9月中国広告出稿額上位ブランド
栄えある第一位はフランスに本部を置く、世界最大の化粧品ブランド「欧莱雅(ロレアル)」でした。
皆さん、予想は当たりましたか?

ちなみに中国語だと「オウライヤ」と読みます。
中国では良くあることですが、原語と全くかけ離れています。


中国広告費TOP20ブランドの合計で、中国広告市場全体の14.7%を占めています。
( ゚Д゚)アライヤダ!!


それでは2012年1〜9月中国広告費ランキング【ブランド編】のTOP20を見てみましょう。

1位.欧莱雅(ロレアル)   :化粧品 
2位.肯徳基(KFC)     :飲食店 
3位.娃哈哈(ワハハ)    :飲料中国系》
4位.伊利(イーリー)    :乳製品中国系》 
5位.玉蘭油(OLAY/オレイ) :化粧品 
6位.中国移動通信(チャイナモバイル):携帯キャリア中国系》 
7位.加多宝(ジャードゥオバオ):飲料中国系》
8位.達利園(ダーリー)   :食品 中国系》
9位.麦当労(マクドナルド) :飲食店 
10位.清揚(CLEAR:Unilever):シャンプー
11位.美汁源(Minute Maid) :飲料 
12位.黒人(DARLIE)      :オーラルケア中国系》
13位.美宝蓮(メイベリン)   :化粧品 
14位.可口可楽(コカコーラ)  :飲料 
15位.多芬(Dove:Unilever)  :トイレタリー 
16位.統一(統一)       :食品 中国系》
17位.999(三九)        :医薬品中国系》
18位.蘭蔻(ランコム)     :化粧品
19位.海飛絲(head shoulders:P&G):シャンプー
20位.三精(サンジン)     :医薬品 中国系》

中国系》と書かせていただいたのが、ひとくくりしてしまいましたが中国・台湾・香港の企業です。

第3位に入った中国系トップの「娃哈哈(ワハハ)」は、ミネラルウォーターを中心にビバレッジ全般を取り扱っているブランドです。
中国では各家庭・オフィスにウォーターサーバが設置されており、ウォーターサーバ用の大容量ボトル販売も行っています。
ウォーターサーバー

水桶

皆さん日本でお馴染みのブランドでは、
KFC(ケンタッキーフライドチキン)、マクドナルド、ミニッツメイド、メイベリン、コカコーラ、ランコムあたりでしょうか。
有名外資企業の中国ブランドも多いですね。

あとは中国系の医薬品ブランドが2つ入っていますが、中国でテレビを見ていると日本以上に医薬品CMが多い印象です。
またランキングには入っていませんが、中国では病院のテレビCMが認可されていることから、医薬品同様に病院のCMが多いことに驚かされます。
ここも日本と異なるところですね。


中国広告費ランキング内のそれぞれのブランド名に、公式サイトへのリンクを貼りましたのでぜひご覧下さい。
ブランドのイメージがよく分かると思います。



明日は引き続き
「2012年1〜9月 中国広告費出稿額ランキング【企業編】」
をお送りします。

日本企業の広告出稿額ランキングとの比較もしてみたいと思います。



それでは次回もどうぞよろしくお願いいたします。
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