鎌倉パン教室 幸せなパン作りを目指して

神奈川県鎌倉市 鎌倉駅徒歩約15分 八幡宮の側で毎日パン教室を開催しています。

2006年03月

abf7c6e0.JPG鎌倉山の桜が満開!!

自衛隊の方の話を聞いた。
今、自衛隊は空気のような存在になることを目指している、というのである。
世間では自衛隊に対して賛否両論があるが、私はこの言葉に胸を打たれた。

空気は絶対無くてはならないものでありながら、普段はその存在すら感じない。自衛隊が目指すものはまさにその空気である、というのだ。

自分に置き換えてみた。
一体私はどんな教室を目指しているのだろうか?

明るくて楽しい教室、
みんなが和やかに学べる教室、
お互いに自己を高めあい、信頼して尊重しあえる教室、
人生の辛いこと、悲しいことを癒し元気になれる教室・・・・・
あたたかい雰囲気の教室、

そうだ、私は「土」になることを目指そう。
生徒さんが、みんなそれぞれの花を咲かせりっぱな実を付けられるような「土」になろう。

ca3ff008.jpg「こんなにおいしいいちじくのパンは始めてかも!」
師範クラスのベテランの生徒さん(ご自宅で教室を開いている先生)がつぶやいた。

このパンはパンのワールドカップ選手権で優勝したチームの監督をなさった先生のレシピである。生地はフランスパンと全粒粉をベースにとうもろこしの粉を少しブレンドしてある。
仕込み水にはちみつを混ぜることによって、アニスシードの風味を引き立たせるところがにくい。
そしていちじくと松の実をたっぷり入れて、形もいちじくに似せてある。

鎌倉に天然酵母のパン屋さんがあるが、そこの一番人気がいちじくのパンらしい。
生地のしっとり感と松の実といちじくの多さ、そして隠し風味のアニスシードの何とも言えないさわやかさはそこのパンを超えている。というよりも味のバランスは米を主食としている日本人には、到底およびもつかない発想である。
さすが! としか言いようがない。

「おはようございます」と入ってきた彼女に背を向けて私も挨拶を交わした。
面と向かって彼女に顔を見られない。
昨日、彼女の親友が亡くなったことをメールで知った。
大切な人を亡くした時の気持ちを察するに余りある。
なぐさめの言葉は・・・・・残念ながら・・・ない。

ただ・・・側にいてあげたい、そしてその悲しみを少しでもいい・・・共有したい。
かつて私も同じような経験があるから・・・・・

彼女は授業をキャンセルすることなく来てくれた。
準師範を取得している彼女の中にプロ意識が確実に育っていることを、今日のパンの出来栄えを見て感じた。  さすがだ!
特にライブレッドがすばらしい!!
おそらく無心で作ったからであろう、邪念がなく自然体でのびのびしている。
やさしい反面、ナイーブで、人一倍純粋な人である。だから人一倍傷つきやすくもろかった。
そんな彼女だから今日逢うのが辛かったが、こんなに強く成長していたなんて・・・うれしい!

彼女が始めて教室に来てくれた日から、いつの間にか10年に歳月が流れていた。
「ライブレッド」

今月の新メニュー「ブラーボ」はまさにブラボー!
最高に楽しい。
仕上げ発酵後、クープを入れて口を書き、レーズンを置いて目をかたどると
どんな表情にもなる。
自分では笑った顔を作るつもりが、出来上がってみると怒ったりして・・・
思う通りにいかないのもまた楽しい。

今日は午前に広島に引っ越した生徒さんが来てくれた。
久しぶりの再会なのにちっともそんな気がしない。
お人柄なのだろう。彼女の作った「ブラーボ」はとても愛らしく微笑むように笑っている。
男性の生徒さんがいらっしゃるが、彼のパンは不思議なことに表情が何となく男性らしい。
はにかむように笑っていたり、ムッとしたように怒っていたり・・・リアルである。
パンで顔を作ることは楽しいのだか、試食でナイフを入れる時は心が痛む。ブラボー2ブラボー1

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