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第二次世界大戦時にドイツで開発・製造された、60cmもしくは54cmという超大口径の臼砲を搭載する自走砲「カール自走臼砲」の動画です。

カール自走臼砲(Mörser Karl、Karl-Gerät)はフランスのマジノ要塞線を始めとする要塞・城塞攻略を目的とし、1937年に開発を開始。そして1940年より翌41年までの間に6輛が製造された自走砲である。
本車は自走は可能であるものの、自重が120トンを超えるため、時速10キロ程度でしか移動ができなかった。そのため、運搬用に専用の貨車が制作され、砲弾輸送用にはIV号戦車から改造された専用の車輌が用意された。
運用には多大な人員と物資を必要とする上、臼砲ゆえの短射程から投入できる局面が限られる(射程と発射速度の問題から敵方から一方的に撃ち返される危険が高く、迅速な移動が行えないため、自軍が圧倒的な優勢を保っている状況以外では使用し辛い)ために、本車を投入する局面は非常に限られ、前線に送られたものの戦闘に投入されぬままに撤収した例が多い。
マジノ線攻略用に開発されたが、1940年のフランス侵攻には生産車が間に合わず、そもそもマジノ線への総攻撃が行われなかったために本来の目的では使用されなかった。