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今年2月に銃身のない電気式のロシア製拳銃「オサー PB-4M」を、北海道警が札幌市東区の男から押収していたことがわかった。道警によると、同様の拳銃の摘発は全国で初めて。

オサー(ロシア語: ОСА、スズメバチの意)とは、ロシアの非致死性拳銃である。この銃は幾種類も作られており、信号拳銃や閃光弾発射器、またはスターターピストルに使われる。システムは銃本体(2発から4発の弾薬、レーザーポインター、電子式点火機構)および様々な弾種で成り立っている。

元設計のPB-4は4連銃身のブレークアクション式拳銃である。アルミニウム製の薬室ブロックの内部に、8の字状に成型された薬室を水平にし、これを2個重ねて収容した。両方の薬室とも弾数は2発である。各弾薬のために分離された薬室を設ける必要が無いのは、ガス圧が分厚い薬莢内に封じられる(弾丸径が15.3mmであるのに対し、薬莢の外径は18mm)ことによるもので、薬室がガス圧に対抗する必要がなくなっている。威力の増強を目的として弾薬を非合法に改設計すると、この銃のまともな使用が妨害される。

薬莢はまた銃身としての機能も発揮している。弾丸は薬莢内部の深い位置にあり、ケース内部で加速される。射撃時、ケース前端は薬室ブロック前端と同位置に並んでいる。4つのツメがついたエキストラクターが薬室ブロックの中央溝に存在する。薬莢は無起縁式で、排莢用の溝が1条彫られている。エキストラクターは薬莢を保持し、薬室ブロックの外部から前方方向へと薬莢を入れ込んでいる。手動装填のために作動機構が開かれた際には、薬莢は後方へ抜き出される。引き金およびトリガー・ガードは薬室ブロックの下面に装着されている。

薬室ブロックは銃把側と接合し固定される。銃把側には固定用の面、射撃ボタン(薬室ブロックを接合したのち、引き金によって押される)、銃把、バッテリーと電子装置が組み込まれている。雷管は電気発火式で、このため4組の円形接触板が固定面上に置かれ、薬莢底部と接する。また4組のコンタクトピンが各板中央部にあり、雷管と接触する。引き金を引くと電子的なインパルスが作られ、電気発火機構が1から4番の薬室へと順番に発火インパルスを送り出す。

また不発を避けるため、不具合を起こした実包の入っている薬室をスキップすることも可能である。この銃は単発射撃モードのみが可能である。PB-4の改修型のいくつかは発火機構がバッテリーで作動する。他の種類では、バネが引き金を引く間に圧縮され、開放された際に電気インパルスが生じる、キッチン用の点火装置(圧電素子)に似た一種の強い発電機が用いられる。

薬室ブロック上部には単純な照準器が設けられている。半円筒形状の溝がその部分に渡って切られ、溝の前端は白い照星部分になっている。

PB-4のいくつかの派生型では内蔵型レーザーサイトが付けられている。これは固定面中央部にレーザー照射窓を設け、ビームが薬室ブロックのエキストラクター溝に沿って進むものとなっている。銃把側面の右側に作られたレーザースイッチは親指で操作される。レーザーは銃把内蔵のバッテリーで動作する。安全スイッチは存在しない。接合され、装填されたこの銃は常に射撃準備状態にある。とはいえ、いくつかの改修型ではバッテリーに充電されている必要がある。