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アメリカ軍に制式採用されてから80年以上使い続けられている信頼性抜群の50口径12.7mm重機関銃「ブローニングM2」を迫力ある映像と解説でご覧ください。

ブローニングM2重機関銃は、ジョン・ブローニングが第一次世界大戦末期に開発した重機関銃である。

前身である水冷式M1921がアメリカ軍に制式採用されたのは1921年。空冷式に改良されたM2の採用が1933年であるが、信頼性や完成度の高さから現在でも世界各国で生産と配備が継続されている。

第二次世界大戦以来、現在でも各国の軍隊で使用されている著名な重機関銃である。M2のストッピングパワーや信頼性は伝説的で、口径が0.50インチであることから別名“キャリバー50”(Caliber .50)や“フィフティーキャル”(.50 Cal)と呼ばれる。第二次世界大戦中アメリカで200万挺以上が生産された。

アメリカでは、M2の後継として1950年代後半に車両搭載用途を更新するものとしてM85機関銃が開発されたが、問題が多く、M2の後継とはならないままに終わった。1990年代後半より再び後継用機関銃の開発が進められ、XM312、XM806といった新型機関銃の開発が進んでいたが、2012年に開発が中止された。

結果、設計されて80年以上も経つが、費用を考慮しての基本構造・性能トータル面でこの重機関銃を凌駕するものは、現在においても現れていない。FNハースタル社が代表的な改良型として、銃身交換を容易にしたFN M2HB-QCB(M2 Heavy Barrel-Quick Change Barrel)を開発し、先進諸国を中心に現有M2重機関銃のQCB改修、生産の切り替えが進んでいる。

日本では、住友重機械工業の田無製造所が1984年からライセンス生産しており、主に自衛隊で使用している。陸上自衛隊では主に戦車・自走砲・装甲車などの車載機関銃や対空用として「12.7mm重機関銃M2」という名称で採用しており、海上自衛隊でも護衛艦などに不審船対処用として搭載しているほか、航空自衛隊でも本機関銃を四連装としたM55機関銃トレーラーを基地防空用として採用した。現在では前述のQCB仕様のものが調達されている。調達価格は約530万円。