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94式水際地雷敷設装置は、陸上自衛隊の水際地雷(機雷)敷設装置。敷設装置を搭載する水陸両用車である。敵の着上陸侵攻阻止のため、海岸線の水際に地雷原を迅速に構築する。調達価格は約5億円で、現在製造は終了している。2011年の東日本大震災では、海上の行方不明者捜索にも使用された。

94式水際地雷敷設装置(きゅうよんしきすいさいじらいふせつそうち)は、陸上自衛隊が保有している水際地雷(機雷)の敷設装置である。敷設装置と装置を搭載する水陸両用車により構成される。

敷設装置を搭載する車両は水陸両用車で艇体構造をしており、陸上走行のみならず、水上航走も可能である。陸上走行時は、車幅制限により、側面フロートを車体上に折りたたんでいるが、水上航走時は航行灯などの機器を装備し、車体側面にフロートを展開、車体後下部のプロペラ2基を用いて最高6ノットで移動する。導入当初、法的には運転に際し、車両操縦免許の他、小型船舶操縦士免許も必要としている。

なお、2017年の自衛隊法改正にて、「船舶法などの適用除外」を定めた第109条・第110条が改正された。これによると陸上自衛隊の使用する船舶(水陸両用車両を含む)が「船舶法」・「小型船舶の登録等に関する法律」の対象外となり、当装置およびAAV7を含む水陸両用車両が船舶でなく車両として扱われるようになり、操縦の際の船舶免許が不要となった。

フロート展開により、荷台部が確保され、そこに水際地雷及び敷設用機器をセット、車体後部より水際地雷を投下する。投下軌条は上下2段4条の計8条あり、毎時72個が敷設される。位置計測には、電波航法を用いており、2001年からは測定装置をGPSに置き換えた94式水際地雷敷設装置(B)が調達されている。

敷設するものは94式水際地雷である。地雷との名称が付けられているものの、浅海に敷設することから正確には対上陸用舟艇用の機雷である。係留式と沈底式の2種類があり、沈底式の1型は直径0.45m、重量40kgで円盤型、係留式の2型は全長0.65m・重量45kgの円柱型である。敷設間隔は30m以上離すこととされ、また、2型は水深3m以深のエリアに敷設される。振動及び磁気信管であり、感度や作動までの感知回数が設定可能のほか、一定時間経過後は無力化がなされる。




体験搭乗の様子(煙樹ヶ浜)