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ノースロップ社が試作した全翼型の小型高速迎撃機「XP-79」の動画です。

XP-79は、アメリカ合衆国のノースロップ社がアメリカ陸軍航空軍用に試作した戦闘機である。フライング・ラム (FLYING RAM:空飛ぶ衝角) の異名を持つ。

当初、XP-79はロケットエンジンで飛行するとされており、腐食性の強いロケット燃料から機体を保護し、高加速度による負荷に耐えるために厚い外皮を持つマグネシウム合金のセミ・モノコック構造として設計された。この機体構造は推進方式がロケットエンジンからターボジェットエンジンに改められた後も変更されなかった。機体中央部にはターボジェットエンジン2基を備え、エンジンに挟まれる形で操縦席が設けられていた。風防(キャノピー)はパイロットの前面に配置され、機体と一体化したデザインとなっている。「操縦席」というものの実際には「席(シート)」はなく、操縦者は腹ばい状態で搭乗し操縦した。これは高い加速度や急上昇によるパイロットへの負担を軽減する目的と、機体上面に風防(キャノピー)を突出することによる空気抵抗の増大を避ける目的による設計である。このような操縦席の研究は各国で行われていた。また全翼式ながら安定性を考慮して、胴体後部に2つの垂直尾翼を設けていた。降着装置は前後に2輪ずつの4輪式であった。

本機には一種の体当たり攻撃(エアラミング)用の機体であるという俗説が存在する。その内容は「翼前縁で斬りつけるように敵爆撃機に接触し、尾翼を切り裂いて武装ではなく機体そのものを用いて敵機を撃墜する。操縦者が腹ばい状態で搭乗するのも接触時の衝撃に備えるためである。」というものであるが、これは強固な機体構造から「敵機と接触しても大丈夫であろう」と考えられていたことと、「空飛ぶ衝角」を意味する愛称で呼ばれていたことから生まれた誤解である。飛行中の安定性が低い全翼機で体当たりを行えば機体はコントロールを失い墜落する可能性が高く、そのような戦闘方法が考慮されていたことはあり得ない。また、12.7mm機銃が装備される予定であり、「体当たり攻撃を前提としているため武装を持たない」という情報も誤りである(ただし、試作機は武装を設けずに製造された)。