亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

本日は、“技術”について考えてみたいと思います。

 

常に新たな技術を追求していくことは、すべての会社
に共通する重要な経営課題です。しかし、ともすると
その新技術を見出すためのアプローチが不明確で、
雲をつかむような話になってしまうことが多いものです。

そこでまず、今の機械・設備で何ができるかを徹底的に
棚卸します。ただその「できること」は、購入した会社
すべてに共通するものですから、その機械・設備を使う
ことによってもたらされている自社固有の技術とはどの
ようなものかを明らかにすることが肝要です。

その上で、その機械・設備と技術を使って産み出される
製品の特長を洗い出すしていきます。これらの視点から
分析することにより、

 

□今ある機械・設備でできる新しい技術

□今ある技術でできる新しい製品

□今の技術を活かせる新しい機械・設備

□今ある製品をより良くしていくための新しい機械・
  設備や技術

 

を明らかにしていくことができるのです。無手勝流で
新技術を求めても、簡単に手に入るものではありません。
まずは身近なところからきちんとアプローチすることが
大切なのです。

 

また、新しい技術を求める以前に、もっと大切なことが
あります。それはどんな時代になったとしても生き残る
“技(わざ)”と“術(すべ)”を身に付けつけること
です。

 

「父は、例えば今日100万円足りないという状況で、
 ちゃんと稼いでくることができる。私にはできない。」

 

以前、ある後継者から聴いたお話ですが、“わざ”と
“すべ”を端的に表すもののように思います。それは
失敗したら死をも覚悟しなければならない立場の者と、
そうでない者の差、と言えるのかもしれません。

 

新技術を考える以前に、まずは食っていくために最低限
必要なこと、残すべきことを明らかにする。その上に、
伸びるわざ、生きるすべを積む。そういうプロセスが
ないと、新技術の検討は、単なる空想で終わってしまう
ように思います。

 

新技術を追求することは、会社にとって欠かせない、
とても重要なことです。是非このような観点に留意して
検討していただければと思います。

本日は“根回し”について考えてみたいと思います。

先日、ある会社の三代目の社長様とお話しする
機会がありました。その会社は同族ではなく、
社員さんの中から社長をお選びになっています。

お話をお聴きしながら特に感心したのは、社員さん
に対してとことん根回しをされていること。物事を
決める際には、「そこまでする必要があるのか?」
というほどでした。

そのオーバーアクションとも思える行動の理由を
お聴きしたところ、次のような回答が返ってきました。

「理由は簡単。まだ創業者も先代も残っていてくれて
 いるから。もしお二人ともいらっしゃらなければ、私は
 間違いなく嫌われ者のワンマン社長になっていたで
 しょうね(笑)」

創業者が創り、二代目が守り抜いてきた会社。当然、
お二人の意向が会社の隅々まで行き届いている。
もちろん自分自身もそのひとりであり、心から賛同
できるところもある。

ところがそれが全てではない。変えたいと思っていた
こともある。自分がトップになった以上、自分が正しい
ことをやり抜きたい。このギャップを埋めるためには
どうしたらよいか?それも創業者や先代にも賛同を
得ながら・・・

その答えが、やり過ぎとも思わる根回しと打ち合わせ
だったのです。

そして次のように続けられました。

「世の中に、社長は孤独だという方がいらっしゃいます
 が、私はそうは思わない。そういう人は社員の納得を
 得ないまま、強引に物事を進める人じゃないですか?
 少なくとも私の周りの孤独者はそういう人。」

「私は孤独など感じたことがない。同じ気持ちになって
 くれる社員がこんな私を担ぎ、共に目標に向かって
 喜んで進んでくれている。私は本当に幸せ者です」

納得せざるを得ないお話であり、まさに見習うべき姿勢
であると、痛感しました。

社員さんが気持ちよく担いでくれるまでとことん根回しを
する。その重要性を改めて感じさせていただいたお話で
した。

本日は、「臨機応変」について考えてみたいと思います。

 

「臨機応変」な対応は、とても大切なことです。特に、

お客様対応においては、欠かさざるべき要素といっても

過言ではないでしょう。

 

しかし、それにはある条件が備わっていなければなり

ません。それは、自分の主たる役割をきちんと認識し、

その役割をきちんと果たしていることです。

 

仮に、臨機応変な対応のために、自分の持ち場を離れる、

ないしは自分の役割が果たせなくなる場合があるかも

しれません。しかしそのときには、必ず誰にその役割を

担ってもらうなどの手を打たなければなりません。

 

それができなければ、臨機応変な対応は、単なる無責任

な行動に他なりません。

 

また、自分の役割を果たさず、目の前のことに対応して

いるだけの人の周りは振り回され、疲弊していくことが

多いものです。

 

臨機応変な対応は、とても大切なことです。しかしそこ

には、各自に与えられた責任が全うされているという

前提がある。それを失ってしまっては、組織は統制を失い、

まさに糸の切れた凧のようになってしまいます。

 

そのことを常に念頭に置いた上で、好ましい臨機応変な

対応を心掛けていきましょう。

このページのトップヘ