今日は「相談」について考えてみたいと思います。
以前あるお客様で、その会社の管理者の方々を対象とした しかし始めた当初は、会社や上司に対する愚痴やボヤキ、 しかしある時、どうも彼らは愚痴ボヤキを言いたくてその ・彼らは確かに会社や上司に不満を持ってはいるが、問題 ・相談会に手を挙げるのは勇気がいるもの。それでもなお ・実は、自分に問題があるとわかっているが、その出口が という実態がわかってきたのです。 そのことに気付いた私は、それ以降、姿勢を変えました。 するとどうでしょう。元々、勇気を持って相談会に臨んで 結果を信じて行動する者は、強い。 もしその方法自体が良い結果をもたらさなかったとしても、 この日を境に、相談者が増えてきました。 人は本来、変わりたいと思っている。でも変われない何かが
個別相談会を実施していました。私が講師を務めた研修の
受講者を対象に、「研修受講によって明らかになった自分
並びに自部門の問題に対して直接的な解を見出そう」との
目的で始めたものでした。
不平不満のオンパレードで、思惑とは大きく乖離した相談
ばかりでした。いえ、現実には「乖離している」と思って
いた私がいました。
場に臨んでいるのではなく、やはり何かを解決したいと
思って相談を申し込んでいるのだと感じ始めました。ただ、
何をどう話せば良いかわからず、ついつい出てくる言葉が
愚痴ボヤキだった、どうもそういうことのようだったのです。
そのような気持ちで話を聞いてみると、
の本質ではない。
相談したいと思うほど、自ら変わろうとする意志と意欲
がある。
見つけられず、もがいている。
とにかく彼らの口から出てくるネガティブな言葉そのものに
左右されないこと、その言葉の奥に潜んでいる本当の気持ち
が見つかるまでは、とにかく「聴く」。ただただ「聴く」。
途中、口を挟まずに「聴く」。そして、彼らの実情が見えて
きたら、どうすればより良くなっていくかを、共に考える
ようになりました。
いる彼らです。その場で出た結論に対しては、必ず実践する。
自分で納得したその言動を、とにかく徹底してやってみる。
そういう姿勢が生まれてきました。
そこに工夫が生まれます。もっと良い方法があるのではない
かと、自ら探す姿勢が生まれます。そして必ず、成果を上げる
ようになってくるのです。
ある。その何かを一緒になって考え、取り除き、共に成果を
追及する。少なくとも、餌を捕って渡す的な発想ではだめで、
元々持っている彼らの自己革新意欲に火を点けることが、
相談に乗るときに最も大事なことなのだろうと思います。