先日、大躍進をされている企業に訪問してきました。

熱く「お客様のために」を語る社長に、「この人であれば躍進できる
のもうなずける」と感じました。しかし・・・

夕方となり、社員さんが一人二人と帰ってこられました。みなさん
一様に疲れのベールを身に纏い、生気がないというか、少なくとも、
イキイキ・ワクワク・ドキドキしている状態ではない。

帰り際、「ありがとうございました」と挨拶をするも、ほとんどの社員
さんが俯いたまま、ちょこんと頭を下げるだけ。 正直なところ、この
会社なぜ躍進できるのか、私の頭の中は疑問符に溢れました。

そして、社長の個人的能力の限界がこの会社の限界であり、社長
の勢いが止まった時、会社の成長は止まり、逆に衰退に向かうの
だろうと感じました。

一方で、「変わり者」と噂のある社長。面談開始早々、「俺、働くの
嫌いなんだよね」とか、「客から夜のお誘いを受けるのって嫌なんだ
よね」とか、「別に客なんて増えなくていいんだよ。もっといい会社は
いっぱいあるんだから、そっちに行けばいいんだよ」などとネガティブ
ワードのオンパレード。うなずいて良いやら悪いやら、それさえも
迷う言葉の数々に、「こんな社長で本当にやっていけるのだろうか?」
と疑問を禁じ得ませんでした。

しかし事務所内はとても明るい。その後、実施した社内研修では、
質問のオンパレード。みなさんお客様の顔を思い浮かべながら、
具体的な質問をどんどんされる。。研修終了後には、「あのお客さん
に話してみよう!」「これはあの人、喜ぶわ!」と、喜んで帰っていかれ
ました。「この会社は伸びる!」そう確信できる雰囲気でした。

 口では悪態ぶる社長も、実はそうではないらしい。帰りに駅まで車で
送っていただいた社員さんが、
 「うちの社長って、本当にお客様のことをよく考えているんですよ。
  わかりにくいですけどね(笑)」

 そこで働く社員さんが、どのように働き、どのように立居振る舞っている
か。その組織の善し悪しは、そこに答えがあるように思います。

そして人の上に立つ者は、まずは自らが常に正しくあるようにし続ける
ことが大切なのだと思います。それができているかどうかは、社員さん
の立居振る舞いが如実に表してくれます。

社員さんは鏡、その事実をきちんと受け止め、今の自分の何を変えれば
正しい答えが導き出せるか、常に考える必要があるように思います。