本日は、「異質」について考えてみたいと思います。
安定的に成長し続けている企業の一つの特徴に、
「いろんなタイプの人材が共存している」
ということがあります。
もちろん、理念やビジョンといったものは共有されて
いないといけませんが、個性なり、能力なりといった
ものについてはまったく異質のものをもった者が共存
している企業、そういう企業が安定的成長を実現されて
いるように思います。
一時に急成長を実現し、気付いたらなくなっていた、と
いった企業では、全く逆の状態です。金太郎飴のように、
どこを切っても同じタイプ人材しかいなかったりします。
確かにその状態は、一つの目的に向かい、同一条件下で
あったならば強烈なパワーを発揮するのですが、条件が
変わった途端にまったく機能しなくなる、そういうこと
だと思います。
一つの組織に異質が共存するということは、当然にして
揉め事や衝突がしょっちゅうあります。また、何かに
つけて調整を求められますが、どのような解であっても
片方には不満が残ることも多いものです。決して調整
能力がないということではないのですが、判断を求めら
れるトップとしては憂鬱な気持ちになりますね。
このように、異質の共存にはじつにさまざまな障害がある
のですが、その価値も大きいものです。いろんなシチュ
エーションに対応できますし、これまで考えられなかった
ような可能性もみえてきます。自分と同じようなタイプの
社員からは生み出されることはないものが創出されるのです。
少し考えるだけでもその価値の大きさは想像に難くありません。
この異質を取りまとめるためには、やはりトップの器、人間
力が必要です。その器や人間力の根底には、やはり理念の
明確化と徹底した率先垂範が必要となります。
そして、理念という山頂を目指そうとするならば、どんな
ルートから登ってもいいわけで、ひとつのルートがダメ
だったら新しいルートを探す、いろんなルートをトライして
一日も早く登頂するという方がやはり安定的成長につながる
のだろうと思います。
結局のところ、理念の実現には異質を受け容れることが肝要
であり、異質を受け容れるためには理念がいる。それがもの
ごとの本質であると思います。
