亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2015年11月

本日は「コミュニケーション」について考えてみたいと思います。

コミュニケーションの大切さは、誰しもが認めるところだと思い
ます。ある調査によれば、職場の活性化に重要なものとして、
実に6割以上の経営者が「コミュニケーションを緊密にすること」
「職場の一体感を醸成すること」などを挙げられています。


一方、コミュニケーションのあり方を、技術論で捉える風潮もある
ようです。しかしテクニックをいくら学んでも、コミュニケーション
本来の目的を果たすことはできません。「仏作って魂入れず」
では元も子もありません。

コミュニケーションにおいて最も大切なことは「相手のことを知り
たい」と心から願うことです。我が子であれば、どんな些細なこと
でも知りたくなるはずです。次に「自分の想いを伝えたい」と念ずる
こと。愛する者には、自分の想いを伝えたいと思うもの、ですよね。

よくよく考えてみれば、世界人口は70億人を超えているというのに、
出会うことができるのはごく僅か。目の前にいる人たちは、まさに
“縁あって”出会えている人たちです。

出会いは必然、全て意味があって出会いがある。

全てを受け入れ、全てを認め、全てを愛す。そういう姿勢を持つ
ことが、コミュニケーションの大前提だと思います。

そしてその心根の上に、コミュニケーションを良好にする手法を
載せる。綺麗な心根の上には、綺麗なコミュニケーションの花が
咲く。そのためにテクニックを学ぶことはとても大切なことです。

要するに「テクニックを学んでも意味がない」というのではなく、
「順序を違えるな」ということなのです。


美しい心のありようを美しい対応で表現し、互いに好ましいコミュニ
ケーションを取っていきたいものです。

本日は「他力」について考えてみたいと思います。

 

人は他力によって生かされています。よく考えて
みれば、この心臓も、この肺も、この胃腸も、
どれも自分の意思通りに動いているものはありま
せん。勝手に働いてくれています。自分の体でさえ
他力なのです。

 

他力で生かされていることに気付いた人は、素直
になります。失敗からも学ぶことができるように
なります。他力で生かされているのですから、
起こることはすべて必然です。仮に自分の思いと
違う結果になったとしても、それが必然、だから
その思い通りいかなかった結果からも学ぶことが
できるのです。

 

自力で生きている人はそこに気付くことができま
せん。失敗は失敗でしかないのです。そういう人は、
結局失敗からは何も学べず、あのときああしておけ
ばよかった、こうしておけばよかったなどと、後悔
しか残りません。

 

また自力で生きるということは、自分の力の及ぶ
範囲でしか責任を持とうとしないということに他
なりません。それでは少し寂しいですね。

 

さて、他力で生かされていることに気付いた人は、
苦難を恐れなくなります。自分に必要だからその
苦難があることを知っているからです。もちろん
好ましい結果が出るように、細心の注意と最大の
努力を注ぐことは必要ですが・・・

 

また他力で生かされていることに気付いた人は、
そのことに感謝し、報恩の行動を取り始めます。
人のために生きようとします。自ら他力になろう
とするのです。そうなると、他力が他力を生み
出して増幅します。まさに“他力スパイラル”
ですね。

 

まずは他力で生かされていることに気付き、心から
受け入れる。それが自分自身を成長させる秘訣で
あり、更にこの世の中をよりよくしていくための
第一歩になるのだと思います。

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