本日は「コミュニケーション」について考えてみたいと思います。
コミュニケーションの大切さは、誰しもが認めるところだと思い
ます。ある調査によれば、職場の活性化に重要なものとして、
実に6割以上の経営者が「コミュニケーションを緊密にすること」
「職場の一体感を醸成すること」などを挙げられています。
一方、コミュニケーションのあり方を、技術論で捉える風潮もある
ようです。しかしテクニックをいくら学んでも、コミュニケーション
本来の目的を果たすことはできません。「仏作って魂入れず」
では元も子もありません。
コミュニケーションにおいて最も大切なことは「相手のことを知り
たい」と心から願うことです。我が子であれば、どんな些細なこと
でも知りたくなるはずです。次に「自分の想いを伝えたい」と念ずる
こと。愛する者には、自分の想いを伝えたいと思うもの、ですよね。
よくよく考えてみれば、世界人口は70億人を超えているというのに、
出会うことができるのはごく僅か。目の前にいる人たちは、まさに
“縁あって”出会えている人たちです。
出会いは必然、全て意味があって出会いがある。
全てを受け入れ、全てを認め、全てを愛す。そういう姿勢を持つ
ことが、コミュニケーションの大前提だと思います。
そしてその心根の上に、コミュニケーションを良好にする手法を
載せる。綺麗な心根の上には、綺麗なコミュニケーションの花が
咲く。そのためにテクニックを学ぶことはとても大切なことです。
要するに「テクニックを学んでも意味がない」というのではなく、
「順序を違えるな」ということなのです。
美しい心のありようを美しい対応で表現し、互いに好ましいコミュニ
ケーションを取っていきたいものです。