本日は、“叱責”について考えてみたいと思います。
数年前のデータになりますが、日本生産性本部が
“叱責”の効果に関する調査結果を公表しています。
それによると、「叱ることが部下の育成につながる」
と答えた上司が89%であるのに対して、「叱られる
とやる気を失う」と答えた部下が56%もいるのだそう
です。“叱責”の効果に対する上司と部下の意識の
隔たりがかなり大きいことが伺われます。
しかしそれは「受けた“叱責”に対して心からありが
たく思えるようになるのは上司の立場になってからで、
その経験のない人にその価値を伝えることが難しい」
と捉えることもできるように思います。
ただ上司の立場にある人は、そういう意識の差がある
ことは認識しておく必要はあるでしょう。
そもそも「叱る」とは、ただ相手の問題を指摘し、
改善を促すに留まっていてはいけません。
「叱る」とは、叱られた者に
「心からの反省と、
あるべき方向に向けた新たな正しい行動」
が伴わなければ、ただ単に「怒った」ないしは「指摘
した」だけであって、「叱った」ことにはならないこと
を認識なければなりません。要するに部下が「叱られる
とやる気を失う」のは、上司が正しく「叱る」ことが
できていないからに他ならないのです。
「叱った」結果、前向きな感情を引き出すことができて、
初めて「叱る」ことができたという認識こそが必要なの
です。
ちなみに、「部下を褒めている」と答えた上司が80%で
あるのに対して、「上司が褒めてくれる」と答えた部下
は51%にとどまるのだそうです。
「叱る」ことも「褒める」ことも、なかなか難しいもの
ですね。
いずれにしろ、正しく「叱る」ことができるよう、私自身、
常に自らの態度・行動を改めていきたいと思います。
