本日は、“因果”について考えてみたいと思います。

 

日常的な出来事の中で、「あいつのせいで」と感じる
ことはありませんか?残念ながら私は、どうも人間が
小さいようで、よく感じてしまいます。

 

そんな私が以前あるセミナーでお聴きした話ですが、
まさに私のために開かれたのではないかと思うような
内容でした。みなさんにも少しはお役に立つのでは
ないかと思い、ご紹介させていただきます。その内容は、
以下のようなものでした。

 

「たとえば皆さんが道路を車で走っていたとします。
あなたが青信号を通過しようとしたら、横から赤信号を
無視して突っ込んできた車とぶつかってしまいました。
さてこの結果の原因は何でしょう?」

 

もちろん私の頭に浮かんだ答えは「赤信号を無視して
突っ込んできた相手」でした。

 

ところが講師の方の答えは、「たとえ赤信号を無視して
突っ込んできた車があったとしても、数秒後、ないしは
数秒前に通過していればぶつかることはなかった。その
時間に通過する因縁があった。原因はあなたにある」と。

 

「自分で蒔いた種は、必ず自分に結果が現れる。この世の
中に何一つ人のせいはない」と教えていただきました。

 

そのように考え始めると、「〇〇しておけばよかった」
「〇〇しなければよかった」「〇〇と考えるべきだった」
などと、自分の行いや考え方に反省すべき点は確かにある
ものです。お話をお聴きするうちに、「確かに原因は私に
ある」と思えてきました。

 

一方で少しモヤモヤ感があったのは、「突っ込んできた
車の人はどうなるのか?」ということでしたが、その回答
もすぐに教えていただきました。「自分で蒔いた種は、
必ず自分に帰ってくる」。極めて明快でした。

 

「“因果”の道理」を自覚し、常に自分に原因はないかと
反省する心を磨いていきたいと、改めて感じさせていただく
出来事でした。