亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2019年07月

本日は、“ブレーン”について考えてみたいと思います。

 

皆さんは、新規事業を始める際、『撤退』に関して、明確な

基準をおもちになっていますか?

 

新規事業について、私は常々「3年で単年度黒字、5年で

累積赤字一掃が目安」とお伝えしています。それが実現でき

ないと判断できた時点で、速やかに撤退すべきで、たとえ

1円でも赤字が残っているなら止める、そういう姿勢を持つ

必要があると思います。。

 

しかし、このような基準を設けていたとしても、実際には

ブレーキが効かない時があります。特にオーナー企業では

そのリスクが大きいものです。

 

ここがオーナー経営の落とし穴、といっても過言ではない

でしょう。すべての意思決定機能を一身に背負うオーナー

経営者はついつい走り続けてしまう。そもそも人間は弱い

もの、特に自分との約束には甘くなりがちです。

 

よって、そのような問題が生じたときに毅然と“注進”して

くれる人が必要です。それが社員さんであればまさに“忠臣”

となりますが、それはなかなか難しいのが実情でしょう。

よって、信頼できる社外の“ブレーン”をもつことが大切に

なります。

 

“ブレーン”とは、もちろん自分にない“智恵”を授けて

くださる存在ですが、それ以上にこの“ブレーキ”としての

役割も大きいのです。

 

そういう存在が自分の周りにいてくれるか常に振り返り、

不在であれば探し出す努力を続けなければなりません。

 

このことは、オーナー経営者に限らず、誰にとっても大切な

視点だと思います。ぜひ一度、振り返る機会を設けていただけ

ればと思います。

本日は、“聴く力”について考えてみたいと思います。

 

“聴く力”は、コミュニケーションにおいてとても重要

です。私たちコンサルタントにとっても、最も大切な

能力の一つが“聴く力”です。

 

「お客様の現状」「求められていること」「一番解決したい

悩み」などをトコトン聴かなければ、正しく、好ましい

コンサルティングはできません。

 

何故ならば、コンサルタントの仕事とは「既に相手の中に

ある答えを引き出す」ことから始まるからです。

 

人の頭は常に何かを考えていて、思考はとりとめもなく

回遊を繰り返しています。人は「一日に8億個の煩悩が

沸き起こる」といわれますが、満更おかしな数字でもない

ように思います。

 

その混沌とした思考を整理しなければ、正しい方向性を

導き出すことはできません。だからこそ“聴く力”が

欠かせないのです。

 

その“聴く力”を醸成するために一番大切なのは

 

「相手のことを知りたいという欲求」

 

です。「知りたい、知りたい、知り尽くしたい」という

強烈な欲求が、“聴く力”を醸成するのです。

 

その欲求は相手を思う心、すなわち「思いやりの心」と

言い換えてもよいかもしれません。

 

これは「言うは易し」で、「聴いたつもり」で終わって

しまっていることが案外多いものです。

 

そのためにも、「もっと聴いておかなければならない
ことは
ないか?」「もっと関心を持たなければならない
ことは
ないか?」と自らに問い掛ける習慣が必要です。

 

 「人は、自分に関心を持ってくれる人に関心を持つ」


ものです。その意味においても、「聴く」ことは、豊かな

コミュニケーションの入口といっても過言ではありません。

 

ぜひ“聴く力”を醸成し、コミュニケーション力を高めて

いっていただきたいと思います。

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