本日は、“ブレーン”について考えてみたいと思います。
皆さんは、新規事業を始める際、『撤退』に関して、明確な
基準をおもちになっていますか?
新規事業について、私は常々「3年で単年度黒字、5年で
累積赤字一掃が目安」とお伝えしています。それが実現でき
ないと判断できた時点で、速やかに撤退すべきで、たとえ
1円でも赤字が残っているなら止める、そういう姿勢を持つ
必要があると思います。。
しかし、このような基準を設けていたとしても、実際には
ブレーキが効かない時があります。特にオーナー企業では
そのリスクが大きいものです。
ここがオーナー経営の落とし穴、といっても過言ではない
でしょう。すべての意思決定機能を一身に背負うオーナー
経営者はついつい走り続けてしまう。そもそも人間は弱い
もの、特に自分との約束には甘くなりがちです。
よって、そのような問題が生じたときに毅然と“注進”して
くれる人が必要です。それが社員さんであればまさに“忠臣”
となりますが、それはなかなか難しいのが実情でしょう。
よって、信頼できる社外の“ブレーン”をもつことが大切に
なります。
“ブレーン”とは、もちろん自分にない“智恵”を授けて
くださる存在ですが、それ以上にこの“ブレーキ”としての
役割も大きいのです。
そういう存在が自分の周りにいてくれるか常に振り返り、
不在であれば探し出す努力を続けなければなりません。
このことは、オーナー経営者に限らず、誰にとっても大切な
視点だと思います。ぜひ一度、振り返る機会を設けていただけ
ればと思います。
