亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2020年01月

本日は、“両立”について考えてみたいと思います。

 

「親父の考えは古い」

「お前こそ甘いことばかり言うな」

 

といった衝突や諍いごとは、親子間の事業承継に

おいてはよくあることです。

 

また売り言葉に買い言葉で、袂を分かってしまう

という最悪のケースに至る場合もあります。

 

その原因はさまざまですが、その中のひとつに

 

「“事業領域”の認識についてのギャップ」

 

が挙げられます。

 

事業領域とは、「自社は、誰に、何を、どんな

方法で提供する業なのか」を表すものです。

 

譲る者と譲られる者の間にその認識の違いがあり、
いざこざの原因になっているのです。

 

こういったケースでは、

 

「両立させることはできないか」

 

を徹底的に考えていただくようにしています。

 

大概は同じ目的地に向かう船の中で、どの航路を

取るかでもめているにすぎないからです。

 

皆さんも記憶に新しいと思いますが、大塚家具の

トラブルもその本質は、「よりよい家具をお客様に

提供し、ご満足をいただきたい」という最終目的地

は同じで、ただ、店舗形態という航路が違っている

だけのように思えてなりません。

 

そして大概の場合、いずれの航路にも問題があります。

 

今回も、会員制だけに頼るビジネスでは将来の成長・

発展が担保されないのも事実でしょうし、これまで

培ってきたノウハウや人材、一クラス上のサービス

を受けてきたお客様の満足を捨て切ってしまうこと

の“もったいなさ”や“やるせなさ”、そしてリスク

があることも事実でしょう。

 

しかし私からみたら、十分に“両立”できます。

 

いや、両立する先にこそ、当該企業の成長・発展への

道があったと確信しています。

 

意見がぶつかるときは、互いに非難し合うのではなく、

両者が相容れる、まったく新たな、でも、いっそう魅力

的な価値観を創り上げることが大切です。

 

良好な事業承継を果たすには、そのような姿勢を双方が

もつことが必要なのです。

 

また、この『両立発想』は、あらゆる場面で活用できる

ものです。

 

意見がぶつかったときこそ「新たな時代の幕開け」と

認識していただき、両立の方向性を探ってみていただき

たいと思います。

本日は、“相続”について考えてみたいと思います。

 

“相続”とは、辞書(以下、大辞泉)によれば、

 

家督・地位などを受け継ぐこと。跡目を継ぐこと。

法律で、人が死亡した場合に、その者と一定の親族

関係にある者が財産上の権利・義務を承継すること。

現行民法では財産相続だけを認め、共同相続を原則

とする。

 

とあります。イメージが強いのは後者の方でしょうか。

 

少し話は逸れますが、一般的に相続対策といいますと、

相続税の節税対策を考えられることが多いようですが、

事業承継において相続税を第一に考えますと、失敗する

ことが多いものです。

 

最悪の場合、“争族”になることも・・・。

 

事業承継においては、まず誰を後継者にするか、を決め

なければなりません。

 

そしてその後継者に経営に必要な財産をすべて引き継ぐ。

 

その上で、できる限りの節税対策を打つ、という順番に

なります。

 

何事も手順を間違ってはいけません。

 

さて今回お話したいのは、財産の相続のことではありま

せん。

 

先日、祖父の月命日法要の際、僧侶からお聴きした“業”

の相続についてです。

辞書によれば“業”とは

 

1(仏語)人間の身・口・意によって行われる善悪の行為。

前世の善悪の行為によって現世で受ける報い。

理性によって制御できない心の働き。

 

となります。

 

ようするに「業の相続」とは、

 

「自分の行いが、子々孫々に相続される」

 

ということです。

 

だからこそ、私たち一人ひとりが子や孫たちの幸せを祈り、

自らの行いを改めていかなければならないとのこと。

身が引き締まる思いがしますね。

 

一方で私たちは、善いことも悪いことも含めて「業の相続」
受けてきた身でもあります。

 

善いことは感謝して引き継がせていただく。

 

悪いことは私の代できっちり清算して、次代に相続されない

ようにする。

 

そのような姿勢が大切なのだと思います。

 

もちろん“財産”の相続も間違えないようにしなければなり
ませんが、みなさんも一度、“業”の相続についても考えて
いただければと思います。

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