本日は、“世代交代”について考えてみたいと思います。
会社を引き継がれたばかりの後継社長とお話すると、
「社長がこんなに大変な仕事とは思わなかった」
と、少々お疲れ気味の声が聴こえてくることが多いもの
です。
もちろん、それくらい社長の仕事が大変なものであると
いう証左ではありますが、ときに先代との経営スタイル
の差にその原因があることも少なくありません。
「成果を挙げた先代のやり方を踏襲したいが、なかなか
うまくいかない」
といったギャップの中で苦悶されるのです。
一方で、意思決定権がトップに集中する中堅・中小企業
においては、トップが替わるということは、会社が変わる
ことといっても過言ではありません。
もちろん、歴代の経営者の方々のよい部分は引き継いで
いかなければなりませんが、やり方やスタイルは新社長
の個性あった形に徐々にシフトしていく必要があります。
少なくとも、トップがイキイキ・ワクワク・ドキドキして
いない会社の社員さんが、イキイキ・ワクワク・ドキドキ
できるはずがありません。
過去のよさを活かしつつ、新社長の「らしさ」を発揮する、
そういう筋立てが大切なのであり、それが実現できたとき
真に好ましい“世代交代”ができたといえるのです。。
世代交代においては、是非このような視点をもっていただき
世代交代のたびに、より一層イキイキ・ワクワク・ドキドキ
できるような組織へと革新していっていただければと思い
ます。