亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2020年10月

本日は、“改善”について考えてみたいと思います。

 

改善を行うためには、問題があることに気付き、

その問題の原因を追究し、適切な対策を立案して

成果が上がるまで実践し続けていくことが求めら

れます。

 

この視点によれば、人の改善力には次の5段階の

レベルがあることがわかります。

 

1.問題を見ても気付かない

2.問題には気付くが、原因や対策が考えられない

3.原因や対策は考えられるが、実行しない

4.実行はするが、成果が出るまで継続できない

5.確実に成果を上げる

 

みなさんは、どのレベルにいらっしゃいますか?

 

この中でも一番問題なのは、やはり「気付かない」

ことです。

 

どれほど知識や経験があっても、気付かなければ

それを活かすことができませんし、どれほど実行力

があっても、成果をあげることはできないのです。

 

しかし、この“気付く”というのが実に難しい。

 

残念ながら問題に気付く力は、教えることができ

ないからです。

 

また、どれほど標準や仕掛けを充実しても、気付く

力がなければ、素通りしてしまいます。

 

よって、どんな些細なことでも

 

「これはおかしい」「いつもと違う」

 

と問題を問題と気づく“感性”を磨く必要がある

のです。

 

そのためには何よりも、多くの問題に触れさせる

かが大切です。

 

そして、教えるのではなく、感じさせるのです。

 

これこそが、人づくりの真骨頂と言ってもよいで

しょう。

 

ときに、教えること、標準を作ることで満足して

しまっている方をお見受けしますが、逆に気付く

力を削いでいる可能性があると認識していただく

必要があります。

 

ぜひこれを機に、みなさんの現場に落とし込んで、

どのようにして気付く力を身につけさせるかを考え

ていただければと思います。

本日は、“改革”について考えてみたいと思います。

 

私の経験則上、改革が成功する秘訣には、おおむね

次の4つの視点があるように思います。

 

1.誰もが納得できる、三方善しの大義名分がある

改革を達成することによって、誰にどんな幸福を

もたらすのかが明確であり、それを達成することに

喜びを感じることができると確信できている。

 

2.トップが「絶対に後戻りさせない」という信念を

持っている

人は変化を嫌うもの。良いこととわかってはいても

変えることに抵抗感が生じるのは仕方がないこと。

しかし、それを受け入れてしまっては、改革を達成

させることはできない。何よりもトップに不退転の

覚悟が必要。

 

3.社員がそのトップを心から信頼し、尊敬している

「何を言ったか」ではなく「誰が言ったか」が問題。

どんなに良い内容であっても、言う人によって受け

入れのレベルは異なる。トップは「あなたが言うなら」

といってもらえるほどの信頼を得ることが大切。

 

4.それを達成することが互いのためになる、各人に

落とし込まれた明確な目標がある

それぞれの目標を達成することが、他者や他部門に

どのような良い影響を及ぼすかが明確になっていて、

自身の貢献度が計れる目標があれば、人はより一層

がんばることができる。

 

このような改革を成した会社では、互いの目標を達成

することを喜びとし、称え合う、とてもよい雰囲気が

生まれるものです。

 

改革は、どんな会社にも必要なことです。

 

特に現状のような厳しい時代においては、より一層

必要不可欠なものとなります。

 

自社の現状を振り返り、改革を断行することで、
素晴らしい変革を成し遂げていただければと思います。

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