本日は、“共生”について考えてみたいと思います。
ここ数年、共存共栄の道を探る動きが活発になって
きているように思います。
たとえば運送業界においては、A社に預けた荷物が
B社のドライバーに中継されて届けられる、また、
片道10時間かかるルートを、それぞれの出発点に
所在する運送会社のトラックが、中間地点で互いに
運んできたトレーラーを切り離し、交換して自分の
本拠地の出発点に戻って相手の荷物をお届けする、
などという取り組みもされています。
さらには、宅配業者とバス会社が提携する、業種の
異なる会社が互いの荷物を混載して運ぶ、などと
いった事例も増えてきています。
このような、これまで競争相手であった、ないしは
まったく関係がなかった企業同士が手に手を取って
生き残りを賭ける“共生”の流れは、大きなうねりを
もって進みつつあります。
ただしこれの取り組みは、たとえば採用難といった
外部環境によって強制されたという側面が強かった
ように思います。
しかし、これからはもっと能動的に、積極的に取り
組んでいく価値のあることだと感じています。
特に、コロナ禍によって移動の制限やマーケットの
縮小が余儀なくされるなど、これまでとはまったく
違う環境が生まれている現状において、今まで以上に
お客様の期待に応え、さらによりよい製品・サービス
を提供していこうとするならば、1社単独で考えるの
ではなく、これまでの常識を覆して、互いに異なる
能力・ノウハウ・スキルを持った者同士が協力し合い、
磨き合っていくことの価値が高いと感じるのです。
時代は刻々と変化しています。
これまでライバルであった企業、またはほんの近くに
いながらもまったく関係がないと思われていた企業を
パートナーと捉えたとき何ができるか、どんな新たな
価値を提供できるか、みなさんもそんな視点で見直して
みる機会を設けてみてはいかがでしょうか?
