亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2022年03月

本日は、“改革”について考えてみたいと思います。

 

コンサルティングを依頼される際、ときに

 

「せめて35%くらい改善したい」

 

というご要望をいただくことがあります。

 

それに対して私は、

 

「すみません、私の力では無理です。

(半分)にすることはできますけど」

 

とお答えします。

 

35%程度の改善とは、今の仕事の仕方はそのまま
にして、部分的な修正を加えることで成果を上げて

いくことを求められることが多いものです。

 

そのために、その手段として労働密度を濃くしていく

ことを求めざるを得ないことも多く、ストレスフルな

状態を強いる結果になりがちです。

 

しかし倍ないしは半分にしようとすれば、今までの

仕事の仕方のままでは到底無理で、抜本的に変えて

いかなければなりません。

 

特に現在は、『働き方改革』が待ったなしの時代に

なっています。

 

働き方改革に対して私は、

 

「働きたくても働けない時代がやってきた」

 

という感覚をもっています。

 

要するに、“働きたい欲求”を“働くことができる時間”

の中で実現するために、仕事の仕方そのものを変えて

いくことが働き方改革だと思うのです。

 

それはまさに“改善”レベルのものではなく、抜本的に

改革するという意識で取り組まなければなりません。

 

採用がままならない現状も踏まえ、これを機に、仕事の

仕方の改革を検討されては如何でしょうか?

本日は、“心情”について考えてみたいと思います。

 

先日、知多市にある佐布里池に梅を愛でに行って

来ました。

 

佐布里池には初めて訪れましたが、梅の拝観には

毎年どこかに行くようにしています。

 

花は場所を問わず、いつものように美しく咲き誇り、

目に映るすべてが清らかで、自分の心も洗われて

いくように感じました。

 

ただただ眺めるだけの時間の中でふと、

 

「この花のように美しくありたい、清らかでありたい」

 

という心情が芽生えてきました。

 

もちろん美しく、清らかなものを見ただけで、または

そう念願しただけで、それが実現できるわけもありま

せん。

 

ただその心根を持ち続ければ、そうではないものごと

が一つずつ削ぎ落とされていくもののように思います。

 

一方で、人間の心情というものは実にはかないもので、

直ぐにそのような“直心”(まっすぐな心)は見失って

しまうものです。

 

よってその心情を思い出すためにも、定期的に美しく

清らかなものを見る機会を作ることが大切なのでしょう。

 

いずれにしろ、常に

 

「美しくありたい」

「清らかでありたい」

 

という心情を失わないようにしたいと思います。

本日は、“視点”について考えてみたいと思います。

 

ときに、「常識破りだ」との声が聴かれる取組みを

される方や会社があります。

 

確かに、その業界なり分野におけるそれまでの常識

から逸脱した取組みは、その常識の中で生きてきた

人たちからみれば、奇異にも、暴挙にも、ときには

怒りをも伴う脅威に映ることもあるようです。

 

しかし、常識通りが正しく、常識外れが間違って

いるという常識はありません。

 

逆に、常識破りが登場してきたということは、その

常識が、すでに通用しなくなりつつある兆しである

可能性があります。

 

経営には、地に足をついて今の今を多面的に見つめる

“虫の目”が必要です。

 

それを怠れば、どんなに素晴らしい取組みであったと

しても、世の中から受け容れられることは難しいもの

です。

 

しかし一方で、将来を、全体を俯瞰して見る“鳥の目”

も欠かすことができないものです。

 

その両方を持たなければ、永続的に成長・発展していく

ことはできません。

 

虫の目で、これまでの常識の中で、残すべきところと、

捨てるべきところを見極める。

 

そして鳥の目で、これから常識になっていくものを

見出していく。

 

その二つの目が必要なのだと思います。

 

皆さんもこれを機に、自分たちに今必要な視点は何か

を考え、自社を見詰め直してみてはいかがでしょうか。

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