本日は、“変化”について考えてみたいと思います。
ときに、ほんの数年前まで業界の常識だったものが、
法律が変わった、ないしはその運用が厳格化された
などによって、俄かに「グレーになった」といった
というケースがあります。
企業側からすれば、「今までよしとされてきたことが、
いきなりダメだと言われても困る」と感じても、致し
方がないことかもしれません。
しかし法律は法律です。
中には、「法律が間違っている」などと勝手な解釈を
して、平気で法令違反をする人がいます。
これは就業規則や社内ルールなどにおいても同じです。
私はそのような人に対して、
「嫌なら変えろ。変えるまでは守れ」
とお伝えします。
そのような人に限って、文句を言うばかりで、自ら
変える努力をしようとはしませんから、結局は守る
しかなくなるのですが・・・
話を戻して、先のケースにおいては、グレーな内容に
どう法的な根拠を持たせるか、ではなく、あくまでも
ホワイトを追求する姿勢が必要です。
結果的には同じゴールに辿り着くのかもしれませんが、
前者のアプローチの場合は、どうしても心のどこかに
後ろめたさが残るものですし、嘘に嘘を重ねる結果にも
なりかねません。
逆に後者の場合は、法的な根拠をきちんと示しながら、
毅然とした態度を保持することができるでしょう。
仮に指摘を受け、改善を求められても、法的根拠を
前提として構成している以上、どう変更するかも明確
です。
そもそも業界の常識というものは、世の中の非常識で
あることが意外に多いものです。
そのような変化があった場合には、それを機に、ある
べき姿に立ち返り、抜本的な見直しを図る姿勢が大切
なのだと思います。