本日は、“標準化”について考えてみたいと思います。

 

標準化にあたって、まず明確にしなければならないのが、

『業務の終わりの姿とその構成』

です。要するに

「何ができたら仕事が終わったといえるのか?」

を明らかにすることです。

 

人によって認識が異なることは少なくありません。

 

次に

『業務手順』

を明らかにします。その名の通り、

「最終ゴールに至るまでの業務を進める順番」

です。

 

これも、人によってバラバラなものです。

 

先日も、自社内である業務の標準化に向けた打合せを

実施したのですが、最初の内は、自信をもって自身の
考えを発言していたメンバーも、途中から、疑心暗鬼
になってきたようです。

 

30分もあればできるでしょう」

と言っていたメンバーもいましたが、この2つを明確に

するだけで3時間、実に想定の6倍の時間が掛かって

しまいました。

 

それほど“認識の違い”と“思い込み”の罪は重いのです。

 

さて、「えっ?」に満ち溢れたミーティングでしたが、

最後には、

「ギャップが明らかになってよかった!

このギャップを知らずに業務をしていくことを

想像したらぞっとする」

「実は自分の仕事の仕方に不安を感じていた。

すっきりした!」

「これで今までよりも楽に仕事ができそう!」

 

という声が聴かれ、実施して本当に良かったと

感じています。

 

『働き方改革』とは、換言すれば

 

『働けなくなる改革』

 

です。仕事をより正確に、より短時間に行う方法を

不断に追及していかなければなりません。

 

そのことを全体で認識し、無駄な働きを極力なくす

標準化への、具体的な取り組みを実践されることを

おすすめします。