亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2022年11月

本日は、“価値”について考えてみたいと思います。

 

皆さんは、『CSV』という経営用語をご存知ですか。

 

『CSV』とは Creating Shared Value の略で、

「共有価値の創造」と訳され、企業が生み出した価値

を、企業と社会で共有し合うことを目的とし、企業が

本業として社会的価値に取り組むことを目指すことを

意味します。

 

具体的には、次のようなアプローチをします。

 

1.解決すべき社会的課題をターゲットにする。

  →生み出すのはどんな社会的価値か?

 

2.当社が取り組まなければならない理由を明確にする。

  →事業や会社のDNAとの必然性はあるか?

 

3.パートナーを決めて連携する。

  →取引先や関係機関との相乗効果はあるか?

 

4.市民に知ってもらい、支援してもらう工夫をする。

  →オピニオンリーダーが生まれるか?

 

5.売上・利益につながる仕組みを創造する。

  →それは結果的に経営力強化に貢献するか?

 

一方で、その内容は、トップ並びにその会社にとって

 

「好きなこと」「得意なこと」「できること」

 

でなければ、長続きはしないでしょう。

 

よって、自社の価値を明確にするためには、外部分析と

内部分析の両面から明らかにしていく必要があります。

 

ぜひこのような内外面の分析から、自社の価値を明確に

していただければと思います。

本日は、“人間力”について考えてみたいと思います。

 

以前、参加したある研修で、人間力を、

 

「あなたじゃなきゃだめ」と言われるほどの

絶対的信頼性

 

と定義付けられ、とても納得したことを覚えています。

 

その研修では、それほどの信頼を得られる行動ができて

いるかを確認するため診断を受けました。

 

「基本行動」「価値観」「人間関係」「家庭生活」「指導性」

「社会貢献」「健康」の7つの観点からなる、合計35

評価項目を、5段階で自己評価するものでしたが、その

表現が特徴的なものでした。

 

たとえば『挨拶』という項目では、

 

5.明るい大きな声での挨拶は自分のトレードマークに

なっていて、誰からも認められている。

4.いつでも相手の顔を見て、大きく明るい挨拶を交わ

している。

3.人並みの挨拶はしている。

2.自分はちゃんとやっているのだけど、相手に気付かれ

ないことがある。

1.挨拶が苦手で、できないこともある。

 

といった感じです。

 

特に通常と異なる点は、「5」の評価に対して、必ず
“結果”ないしは“他者評価”が伴っているという点です。

 

これによって、

 

「意識はしていても、徹底できていないことが多い」

 

ことを実感しました。

 

通常の評価項目であれば、私は躊躇なく「非常に良い」を

付けたと思います。

 

ところが、「誰からも認められているか」と問われたとき、

「誰に対しても同じように挨拶できていただろうか?」

との疑念が首をもたげたのです。

 

残念ながら自信をもって「Yes」と言えない自分がいま

した。結局は徹底できていなかったということなのです。

 

人間力を高めるためには、“徹底”が必要であることを痛感

しました。

 

皆さんも「意識はしていても、徹底できていないこと」の

棚卸を行ってみてください。意外に多いものだと思います。
その認識が、人間力を高めるスタートラインになるものだ
と思います。

本日は、“危機感”について考えてみたいと思います。

 

ときに、危機感を無暗にあおるリーダーがいますが、

これは決して好ましいことではありません。

 

そういうリーダーに限って、

「じゃあ、どうすればいいんですか?」

の問いに答えられないものです。無責任に、

 「そんなのは自分で考えろ」

で終わってしまう。

 

要するに、自分の感じている不安を口にしているに

過ぎないのです。厳に戒めなければなりません。

 

適切な危機感とは、現状において、それぞれがもつ

目標の達成に向けて、相当の努力が行われたうえで、

「今のままではいけない」「まだまだ足りない」という

強烈な“問題意識”と“使命感”を伴うことが必要です。

 

リーダーは、その認識に基づく率先垂範の行動を通じ、

メンバーに、好ましい危機感を醸成させていくことが

求められます。

 

さらに、そこに、悲壮感が伴っていてはいけません。

 

優れたリーダーは、どのような危機的状況にあったと

しても、自らの言動を通じて、明るく、前向きに、

喜んで対処・行動ができる組織を創ることができる人

です。

 

そのような資質を身につけるために、不断の努力を
していかなければなりません。

 

自らの組織が「明るい危機感」「前向きな危機感」をもち、

喜んで、進んでその危機に立ち向かっていくことができる

よう、明るく、前向きに自らを成長させ、対処していきま

しょう。

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