本日は、“時間”について考えたいと思います。
人に唯一平等に与えられた時間という財産を
どのように使うかというテーマは、まさに
人生の善し悪しを決定付けるともいえること
です。
しかし、意外に『予算』という概念を持たずに
時間を使っている人が多いようです。
そもそも時間の使い方は、概ね次のように区分
されます。
A.今、成果を生んでいる時間
B.将来の成果の種となる時間
C.自分を成長させるための時間
D.過去の成果を処理する時間
E.何の成果も生まない時間
特に大事なのは、「B」と「C」の時間です。
この2つを合わせて『未来投資時間』といいます。
そして、この時間の使い方の“質”と“量”が大切なの
です。
ところが、多くの人がこの時間を十分に使えて
いません。
「A」の時間に拘束されて、
「やろうと思っていたけど、できなかった」
となることが実に多いものなのです。
これは、「今日の飯には困らないが、明日はどう
なるかわからない」状態といえます。
決してよい時間の使い方とはいえません。
では、どうしたらよいのでしょうか。
貯金が溜まる人とそうでない人の違いをみれば、
その改善の方向性がみえてきます。
貯金が溜まる人は、たとえば「手取りの10%を
必ず貯金して、残ったお金で生活する」という
人です。
「お金が余ったら貯金する」という人は、いつ
までたっても溜まりません。
時間の使い方も同じで、たとえば月200時間働いて
いる人であれば、できればその20%の40時間、
少なくとも10%の20時間を『未来投資時間』として、
きっちり『予算』を組んで使い切る、という姿勢が
必要です。
まずは“質”は問わず、何でもいいから予算をこなす
ことが大切です。
予算を使う習慣がついてくれば、今度はその時間を
「有効に使いたい」という気持ちが生じるものです。
“量”が満たされれば、“質”はいずれついてくるもの
なのです。
今、『働き方改革』が叫ばれていますが、裏を返せば
「働けなくなる改革」といえます。
労働時間が制約され、自由に時間を使うことができなく
なる時代がやってくるのです。
その意味において、時間の使い方がますます重要に
なってきます。
ぜひ、未来投資時間予算をきっちり組んでいただき、
素晴らしい未来を構築していっていただければと思います。