亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2023年09月

本日は、“危機”について考えてみたいと思います。

 

人が危機的状況に陥ったとき、どのような姿勢が

必要だと思われますか。

 

以前、元請会社のトラブルの影響を受け、急速に

業績が悪化したという会社の社長から相談を受けた

ことがありました。

 

とても苦しい状況の中、大変な努力をされている

ことはひしひしと伝わってきましたが、言葉の

端々に表れる社員さんに対する愚痴・ぼやき、

またトラブルを起こした元請への怒りや恨みに、

少々違和感を覚えました。

 

大切なことをお忘れになっているように感じたの

です。

 

そこで、次の2つのことをお伝えしました。

 

まずは『恩の自覚』をすること。

 

今は苦しいかも知れませんが、ここまで会社を

発展させてくださったのは、間違いなくその元請

会社であり、その要求・要望に応え、会社を支えて

下さった社員さんたちです。

 

更には、この会社を創り、残してくださったご両親や

ご先祖様への恩は忘れてはいけません。

 

特に、いのちの根元である両親やご先祖様に対しては、

一層の『恩の自覚』が必要です。

 

「お墓参りには行かれていますか?」とお尋ねすると、

ここ数年行かれていないとのことでしたので、少なく

とも月1回はお墓参りをしていただくようにお伝え

しました。

 

『恩の自覚』ができれば、感謝と報恩の心が自然と

生まれ、お世話になった方々へのご恩返しとしての

「何とかしたい」という心が芽生えるものです。

 

愚痴やぼやき、怒りや恨みというマイナスのパワー

ではなく、感謝・報恩、「人のために尽くしたい」

というプラスのパワーでものごとを考えることが

大切であるとお伝えしました。

 

二つ目に、信念をもって語ることができる『言葉』を

もつことです。

 

お聴きすれば、社員さんに語られる最も多いフレーズは、

「仕方がないじゃないか!」とのこと。

 

これでは、業績で落ち込んだ社員さんの心は、さらに

沈んでいってしまうことでしょう。

 

そこで、

 

「今の仕事の魅力は何か」

「将来はどんな会社にしたいのか」

 

などについて、ご自身の思いを明らかにしていただき、

それを具体的な言葉として信念をもって伝え続けて

いくことが大切であるとお伝えしました。

 

この会社に限らず、危機的状況に陥ったときにこそ、

『恩の自覚』と『信念の言葉』が必要なのだと思います。

本日は、“連携”について考えてみたいと思います。

 

愛知県の特産品の一つに、「有松絞」があります。

 

有松はその昔、石ころだらけで農耕に向かなかった

貧困な土地で、そんな環境の中から生まれたのが

“絞り”産業なのだとか。

 

かなりの儲けが出たそうですが、誰もそれを独り

占めすることなく、皆が町のために私財を投じた

ことで、小京都ともいわれる町並みと豊かな文化

などが育まれたのだそうです。

 

そんな有松には、「五番蔵小路」という道があります。

 

しかし、通常はどの絞り商家も蔵は4つしかないとの

こと。あるはずのない五番蔵に通じる道というのは、

おかしな話です。

 

その理由は・・・

 

お客様がせっかくご来店いただいたにも関わらず、

お店に好みのものがなかった場合に、「五番蔵行って

探してきておくれ」となるそうです。

 

そして五番蔵小路を通って向かうのは、隣の商家の

裏口、すなわち五番目の蔵とは、ライバル店の蔵と

いうことです。

 

こうして有松では、お互いに助け合いながら、共存

共栄を図ってきたということです。

 

このような関係は、今のようにマーケットが縮小して

いく時代においては学び多きことであり、これからの

時代、他社との連携を深めていくことは、とても大切

な戦略の一つだと思います。

 

この国に元々あったこのような文化を、これからの

時代に改めて見直される必要があるのではないかと

感じます。

 

皆さんの会社でも、五番蔵のありかを探してみては

いかがでしょうか?

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