本日は、“思い”について考えてみたいと思います。
ときに「思いもよらない結果」が出ることがあります。
中でも、悪い結果が出たときには、
何となくその原因は思い浮かぶのですが、
良い結果が出たときには、
正直なところ「運がよかった」としか思えないことがあるものです。
「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」
という言葉がありますが、
まさにそのような状況を端的に表している言葉だと思います。
しかし、全く「思いもよらない」ということはありません。
そこには、その結果が出せるだけのベースはあるものです。
たとえば、少年野球のチームがプロ野球チームに勝つことは
絶対にあり得ません。
プロ野球チームに勝つためには、
それに見合うだけの能力や努力が欠かせません。
それだけの基礎があって、
初めて「不思議な勝ち」があるのです。
また、人に関わることであれば、
そこには「相手を思う心」が欠かせません。
そのような心を欠いた上で出た結果は、
一時的には良いものであっても、長続きはしません。
人に関わる物事の結果は、
必ず相手を思う心と比例するものです。
よって、人に関わる内容で結果が出ないということは、
相手への思いが足りないという認識を持つ必要があります。
「念ずれば花開く」
という言葉がありますが、
まさに思いの量が結果を左右すると考えておいてよいでしょう。
一方で、「負けに不思議な負けなし」とはいうものの、
「原因が全く分からない」ということもあるのではないでしょうか。
そのような迷宮に入ってしまったら、
自分一人で考えても答えはでないものです。
「見えていない自分」の存在が、
その原因となっていることが多いからです。
そのようなときは、
「人に映っている自分」がどのようなものか、
人に尋ねるしかありません。
素直に耳を傾ければ、
それこそ「思いもよらない理由」が出てくるものです。
しかし、その「思いもよらない自分」をきちんと認識しなければ、
「思いもよらない結果」を覆すことができません。
よって、人に関わる物事については、
「相手のことをとことん思う」と共に、
「相手の思いに素直に耳を傾ける」ことが大切です。
「思いが結果を左右する」
このことを常に意識しておきたいものです。