亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2023年11月

本日は、“思い”について考えてみたいと思います。

 

ときに「思いもよらない結果」が出ることがあります。

中でも、悪い結果が出たときには、

何となくその原因は思い浮かぶのですが、

良い結果が出たときには、

正直なところ「運がよかった」としか思えないことがあるものです。

 

  「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」

 

という言葉がありますが、

まさにそのような状況を端的に表している言葉だと思います。

 

しかし、全く「思いもよらない」ということはありません。

そこには、その結果が出せるだけのベースはあるものです。

 

たとえば、少年野球のチームがプロ野球チームに勝つことは

絶対にあり得ません。

 

プロ野球チームに勝つためには、

それに見合うだけの能力や努力が欠かせません。

それだけの基礎があって、

初めて「不思議な勝ち」があるのです。

 

また、人に関わることであれば、

そこには「相手を思う心」が欠かせません。

 

そのような心を欠いた上で出た結果は、

一時的には良いものであっても、長続きはしません。

 

人に関わる物事の結果は、

必ず相手を思う心と比例するものです。

 

よって、人に関わる内容で結果が出ないということは、

相手への思いが足りないという認識を持つ必要があります。

 

  「念ずれば花開く」

 

という言葉がありますが、

まさに思いの量が結果を左右すると考えておいてよいでしょう。

 

一方で、「負けに不思議な負けなし」とはいうものの、

「原因が全く分からない」ということもあるのではないでしょうか。


そのような迷宮に入ってしまったら、

自分一人で考えても答えはでないものです。


「見えていない自分」の存在が、

その原因となっていることが多いからです。

 

そのようなときは、

「人に映っている自分」がどのようなものか、

人に尋ねるしかありません。

 

素直に耳を傾ければ、

それこそ「思いもよらない理由」が出てくるものです。

 

しかし、その「思いもよらない自分」をきちんと認識しなければ、

「思いもよらない結果」を覆すことができません。

 

よって、人に関わる物事については、

「相手のことをとことん思う」と共に、

「相手の思いに素直に耳を傾ける」ことが大切です。

 

  「思いが結果を左右する」

 

このことを常に意識しておきたいものです。

本日は、『他人の目』について考えてみたいと思います。

 

以前、ある雑誌を読んでいたところ、精神科医・

水島広子氏の『「他人の目」が気になる人へ』という

著書の紹介が目に留まりました。

 

そこには、

 

「他人の目にとらわれるということは、

人を気にしているようでいて、

実は強烈に自分自身のことばかりを見ている

ということ」

 

と書かれていて、ハッとしたことを覚えています。

 

確かに自分自身を振り返ってみると、

人の目が気になるときは、

まさに自分のことばかり考えているときである

と感じたからです。

 

また、「他人の目にとらわれる」ことが、

 

「自分の心を偽り、無理して行動する」

「世間体に縛られて自分の人生を決めること」

 

につながるものであると解説されていました。

 

一方で、人は他人の目によって身を正し、

己を律することができるものであることも確かです。

 

他人の目を『他者からの期待』に置き換えれば、

自らを成長させる機会となる可能性があるからです。

 

アメリカの心理学者・マズローによれば、

人間の欲求には5段階あり、

その中の「自己顕示の欲求」、すなわち

 

□自分の評価を高めたい

「地位を高めたい」

「認められたい」

「正しい評価を受けたい」

「尊敬を受けたい」など

□自尊心を満足させたい

「自信を持ちたい」

「何かを完成させたい」

「能力を向上させたい」など

 

といった欲求を適切に満たすことができれば、

人は“自己実現”への道を歩んでいくことができる

と説いています。

 

要するに、他人の目は受け止め方次第であり、

他人の目に縛られず、

適切に自己成長に結びつけることができれば、

とても価値あるものであるということです。

 

私自身、他人の目が気になったときは、

 

「何を正し、何を律するべきか」

「何を学び、どんな成長を果たしていくべきか」

 

と自らに問い掛ける機会にしていきたいと思います。

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