亀井英孝の「千年続く経営」ブログ

名南経営コンサルティング 亀井英孝 公式ブログ

2024年01月

本日は、“立場”について考えてみたいと思います。

 

人には、それぞれ立場というものがあります。

そして、物事を成就しようとすれば、相手の立場を

よく理解し、十二分に配慮してことに当たることが

大切です。

 

たとえば、営業の現場では、次のようなことが起こり

やすいものです。

 

若手営業マンA君の商談相手は一担当者のBさん。

彼は当社の商品を大変気に入ってくれて、

「上司と相談してみます」

と言ってくれました。

 

それ以降、A君はBさんに頻繁に連絡を入れるように

なりました。

 

「お話しいただけましたか?」

「その後、どうなりましたか?」

「いつまでにお話しいただけますか?」などなど・・・

 

A君は全くそのつもりはないのですが、結果として

Bさんを「責め立てる」ような言動ばかり。これでは

うまくいくものもだめになってしまうでしょう。

 

Bさんにも立場や状況というものがあります。

 

意思決定権者は上司でしょうから、余程の確信がない

限りお伺いを立てることはできないでしょうし、

上司のご機嫌によっても「言えない」場合もあるでしょう。

 

その立場や状況を慮ることなく、「約束したから」と

押しまくるようでは、やっぱりよい結果を残すことは

できません。

 

「百里の道も九十九里をもって半ばとせよ」

 

という言葉もあります。

 

それくらい慎重に、かつ、常に相手の立場や状況を考え、

行動することが大切です。

 

それは結果として人間としての“器創り”にも通じます。

 

常に「もし自分が今、相手の立場だったらどうして欲しい

(欲しくない)だろうか」と考える習慣を身につけ、
行動できる人になりたいものです。

本日は、“採用”について考えてみたいと思います。

 

現在、採用に苦労されている会社が多いと聴きます。

 

このような状況になりますと、ついつい

「多少のことは目をつむって」

となりがちですが、これは厳禁です。

 

これまでも何度かお伝えしたことがあると思いますが、

採用活動とは

 

いい人を入れる活動

 

ではなく、

 

入れてはいけない人を入れない活動

 

です。

 

特に、社員数が少なければ少ないほど、入れた人の影響力は

大きなものがあります。

 

たとえば、4名の部署に1名入れるということは、

はじめから20%の勢力を持つ者を入れることになります。

 

このことを、決して忘れてはなりません。

 

もう一つ意識しておきたいことは

 

  トップ(ないしは人事)の目より、現場の手

 

ということです。

 

トップや人事部門から見てよいと思っても、

現場がそう思えないというのであれば、

やはり入れてはいけません。

 

実際に育ててくれるのは現場の社員です。

 

彼・彼女らが、心から受け入れ、

喜んで育てたいと思ってくれなければなりません。

 

よって、必ず採用前に現場の社員にも会ってもらい、

「育てるか?」と尋ねた上で、決められることをおすすめします。

 

ただし、既存業務以外の仕事を任せようと思うのであれば、

トップの独断の方がよい場合があります。

 

特に既存業務とは全く異なる業務であればなおさらです。

 

求める人材像とは違っていることもあるでしょうから、

既存社員には受け入れ難いというケースもあります。

 

そのような場合は、トップの目で見極め、

自ら育てていくといった姿勢が必要です。

 

いずれにしろ、採用環境が厳しいものであればあるほど、

このような視点を明確に持ち、

覚悟の上で採用活動をしていっていただきたいと思います。

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