本日は、“立場”について考えてみたいと思います。
人には、それぞれ立場というものがあります。
そして、物事を成就しようとすれば、相手の立場を
よく理解し、十二分に配慮してことに当たることが
大切です。
たとえば、営業の現場では、次のようなことが起こり
やすいものです。
若手営業マンA君の商談相手は一担当者のBさん。
彼は当社の商品を大変気に入ってくれて、
「上司と相談してみます」
と言ってくれました。
それ以降、A君はBさんに頻繁に連絡を入れるように
なりました。
「お話しいただけましたか?」
「その後、どうなりましたか?」
「いつまでにお話しいただけますか?」などなど・・・
A君は全くそのつもりはないのですが、結果として
Bさんを「責め立てる」ような言動ばかり。これでは
うまくいくものもだめになってしまうでしょう。
Bさんにも立場や状況というものがあります。
意思決定権者は上司でしょうから、余程の確信がない
限りお伺いを立てることはできないでしょうし、
上司のご機嫌によっても「言えない」場合もあるでしょう。
その立場や状況を慮ることなく、「約束したから」と
押しまくるようでは、やっぱりよい結果を残すことは
できません。
「百里の道も九十九里をもって半ばとせよ」
という言葉もあります。
それくらい慎重に、かつ、常に相手の立場や状況を考え、
行動することが大切です。
それは結果として人間としての“器創り”にも通じます。
常に「もし自分が今、相手の立場だったらどうして欲しい
(欲しくない)だろうか」と考える習慣を身につけ、
行動できる人になりたいものです。