本日は、“仕事”について考えてみたいと思います。

 

先日、痴呆症の方を専門に受け入れられている老人
ホームに訪問させていただきました。まず、築10年
近く経つとは思えないほど綺麗にされていることに
感動を覚えました。そして何より、痴呆症の方々を
受け入れられるご苦労は、大変なものだと痛感しました。

 

施設見学の後、スタッフの方にいろんなお話をお聴き
することができました。その中でも最も印象に残って
いるのは「みなさん、今を生きられているんです」と
いう言葉でした。

 

5分前にお食事をされても「ごはんはいつ出るの?」、
お花見から帰ってきて「どうだった」と感想を尋ねると、
「外出したことはない」などなど・・・。

確かに“今”しかない。

 

健常者は、過去に溜息をつき、未来に悶々としている。
それに比べれば、もしかするとご本人は幸せなのかも
しれないと思うところもありましたが、その方々を
お世話する方のお気持ちはいかばかりか、私には想像
さえできません。

もし私であれば、「こんなにしてあげているのになぜ
覚えていてくれないのだろう」と、悲しみとも不満とも
つかない感情に押し潰されてしまうのではないかと思い
ます。

 

そう感じながらお話をお聴きしていると、みなさんの
表現に共通のものがあることに気付きました。それは
「させていただいている」という言葉です。

 

「してあげている」のではなく「させていただいている」

 

更に言葉は続きます。「日々学ばせていただいています」と。

 

人のお役に立てることをさせていただき、そこから日々
学ばさせていただける、そういう心持で仕事をすることが
できている人は輝いている。

更にもっともっとお役に立ちたい、もっともっと学びたい
と仕事に向き合うことができている人は、もっともっと
輝いている。

そのことを、言葉ではなく、姿そのもので学ばせていた
だきました。

 

健康であることに感謝しつつ、正しい姿勢で仕事に向き合う、
そのことの大切さを噛み締めながら、日々精進していこうと
強く感じた一日となりました。