本日は、「誇り」について考えてみたいと思います。

数年前にお聴きしたお話しです。ある会社で、機密
情報が入ったパソコンが紛失するという事件が発生
しました。そのとき、敷地内にある10以上の工場
すべてを停止し、全社員で捜索活動をしたのだそう
です。

1時間ほどで無事発見されたとのことですが、その
お話をお聴きしたときまず思ったのは「果たして、
私でも同じ決断が下せただろうか?」ということで
した。そして、その決断をなされた意思決定者に、
ただただ感服したことを思い出します。

安全管理上、最も大切なことは、この「止める勇気」
です。しかし、「言うは易し」で、なかなか容易くできる
ことではありません。

この勇気を持てるよう、多くの企業では事例の共有
が行われます。前出の企業でも、ことあるごとに
「安全教育」が実施され、その中で、実際の事故
事例を、できる限り映像つきで検証するのだそう
です。その繰り返しの中で、「止める」英断ができる
ようになっているのだろうと思います。


一方、ゴールドカードになかなか手が届かない私は、
5年に1回、事故の映像を見せられるのですが、
なかなか自分のことと受け止めることは難しいもの
です。「自分は大丈夫だろう」といった、根拠のない
慢心がどこかにあるように思います。


そこで大切になってくるのは、「誇り」なのだと思い
ます。会社への誇り、仕事への誇り、そして自分への
誇り。

この誇りが「絶対に事故を発生させてはいけない」と
いう強烈な使命感を生み、事例の共有と相まって、
「止める勇気」を敢然と実践できるようになるのだと
思うのです。


結局のところ、イキイキ・ワクワク・ドキドキ仕事をして
もらうためにも、人一倍早く成長してもらうためにも、
そして無事故の職場を作るためにも、会社や仕事、
そして自分自身に誇りを持てる社員を育てていく
ことが大切なのだと思います。