本日は、“臆病”について考えてみたいと思います。

 

人は失敗をすると、どうしても委縮してしまうもの
です。

しかし、失敗を恐れて、その後の仕事に対する取り
組みに消極的になってしまってはいけません。

 

私は、失敗してしまった者に対しては、

 

「ビビる必要はないが、もっと臆病になりなさい」

 

と伝えるようにしています。

 

ビビるのではなく、もっと積極的に、もっと前向きに
事前の確認やチェックを行い、確かで間違いのない
仕事を追求し続ける姿勢を持って欲しいからです。

 

臆病になるとは、「これで大丈夫」と思ったとき、さら
にもう一歩進めて

 

「他に考えておくべきことはないか?」

「やり忘れていることはないか?」

 

と考えること。

 

国民教育の父と言われる森信三氏も

 

「真の誠とは、何よりもまず己のつとめに打ち込むところ
 から始まる。」
「もうこれ以上尽くしようがないというところを、なおも
 そこに不足を覚えて、更に一段と自己を投げ出していく」

 

ことが大切だと述べられています。

 

私は「臆病者ほど良い仕事をする」と思っています。そして
いつも、「これで本当に良いか?」と自問自答しています。

 

ぜひ皆さんもこれを機に、自分自身の仕事の進め方を見詰め
直してみてはいかがでしょうか。