本日は、“粉飾”についてお話ししたいと思います。

 

私は常々

「粉飾だけはしてはいけない」

「粉飾する経営者は経営者失格」

と厳しくお伝えしています。

 

その理由は次のようなものです。

 

第一に、粉飾は信頼をしてくださっている方々への

裏切り行為だからです。信頼をしてくださっている

方々に嘘をつき、信頼を裏切る。

そんな行為が許される訳はありません。

 

第二に、好ましい経営からの逃亡行為だからです。

決算書は経営者の通信簿。そこに経営者の資質と

能力が反映されるのは間違いありません。だから

こそ経営者は、必死になって好ましい結果を出す

ことに尽力をするのです。それを、好ましい結果が

出なかったからといって粉飾をして誤魔化す。

そんな行為が許される訳はありません。

 

第三に、粉飾は麻薬と一緒で、一度手を出してし

まうと、なかなか抜けることができないからです。

「今回だけ」は絵に描いた餅に等しいのです。

最初のうちは、ばれはしないかとやってしまった

ことを後悔する日々を送ることになるのですが、

誰も何も言わなければ「このままいけるのでは

ないか?」と勘違いをし始める。そのうち神経が

麻痺し、罪悪感さえなくしてしまって、抜き差し

ならない状況に陥っていく。そういう危険性を

孕んでいるのです。

 

そうはいっても、私自身同じような状況に立た

されたとき、「絶対にしないか」と問われれば

自信はありません。誰でも陥る可能性はあると

思うのです。

 

だからこそ経営者にとって最も大切なことは

「嘘をつかない」 

「信頼を裏切らない」

「問題から逃げない」

という強い気持ちを持ち続けることだと思います。

 

また、もし既にしてしまっている会社があれば、

今すぐに心からの反省をしていただき、贖罪の

気持ちを強く持って、改革に着手していただきたい

と思います。

 

過去において、粉飾をしていた会社とお付き合いを

したことがありますが、その中で、その行為を恥じ、

悔い、詫び、即座に改革に着手した会社は、その後

間違いなく回復を実現しておられます。

 

しかしそうでない会社は、すでにこの世には存在し

ません。

 

「粉飾は絶対にしない」

 

これを機に、強く心に念じていただきたいと思います。