本日は、“指導”について考えてみたいと思います。

 

部下指導の現場ではよく、“ジェネレーションギャップ”
についての話が出ます。「若い社員と話が通じない」と
いう悩みとも愚痴ともとれる内容を含んだ話です。

 

しかし、“ジェネレーションギャップ”というものは、
近年始まったものではありません。いつの時代もありま
した。それこそ、何千年も前から存在していたという
記録もあるほどです。

ということは、それが理由で伝わらないということは
あり得ません。よって私たちは、「“ジェネレーション
ギャップ”という言葉を使うことで、自分たちが楽を
しようとしているだけではないだろうか」と反省し、
必ず伝わると信じて伝え続けることが肝要です。

 

具体的には、共通の話題を見つけて、それを突破口と
するとよいでしょう。人は誰しも、生い立ちも、経験も、
生まれ育った環境も違っています。ギャップがあって
当然なのです。

しかし人間である以上、「通じる話」は必ずあるものです。
その共通点を突破口として、伝えたいことを伝えていくの
です。もしかするとその内容は、同世代の共通点かもしれ
ません。であれば、ひとりの部下への指導実績が、同世代の
複数の部下に対する指導にも役立つことになるでしょう。

 

また、「聴」という字は「耳」「十四」「心」の組み合わせ
でできています。「耳から14回入れば心に届く」という
ことです。「14回伝えれば必ず伝わる!」と信じて伝え
続けることが肝要です。通常は、14回も言わなくても
伝わるものです。そうすると、これまで
 「わかって当たり前、わからなかったら馬鹿野郎!」
だったものが、
 「わからなくて当たり前、わかってくれたらありがとう!」
に変わり、人間関係もより好ましいものになってくるものです。

 

さらに、「指導記録」をつけられるとよいでしょう。
いつ、どんな問題が起こり、それに対してどのように指導し、
どのような変化が見られたかを丁寧に記録するのです。
そうすれば指導上の問題点が見出しやすくなりますし、
指導に対する真剣みが増してくるものです。

 

ただし、指導にあたっては、改善して欲しい点は複数あるので
しょうが、あれもこれもと欲張らず、
 「これだけはどうしてもわかって欲しい」
ことに絞り込むことが大切です。他の問題は笑い流しても、
その点だけはしつこく、何度でも、できるようになるまで、
厳しく言い続けるのです。こちらの本気度をわかってもらい、
実践が習慣化するまで言い続けましょう。

 

このような姿勢で“指導”に臨めば、“ジェネレーション
ギャップ”に悩まれることはなくなるものだと思います。