本日は、“計画”について考えてみたいと思います。

 

ときに、「計画を立てるなんて無駄なこと。どうせ
計画通りにはいかないのだから」といった話をお聴き
します。この内容は、半分あっていて、半分間違って
います。

 

あっているのは「計画通りにはいかない」という点
です。計画は、計画を立てる段階でわかっている情報
・状況に基づいて作成されます。よって計画は、
「立てた時点で過去のもの」です。入ってくる情報や
おかれる状況は常に変化しますから、「計画通りには
いかない」ことが常なのです。

 

一方で、間違っているのは「計画を立てるなんて無駄な
こと」という点です。計画を立てることは、決して無駄
にはなりません。

 

第一に、計画を立てるプロセスに価値があります。計画
を立てるためには、自社の現状を正しく認識しなければ
なりません。よって、計画を立てることによって、自社
の現状をあからさまにすることができます。

 

また、計画を立てるプロセスにおいて、やりたいこと、
取り組みたいことなどをきちんと棚卸し、整理すること
ができます。よって、「理想の会社」への方向性を見出す
こともできるのです。

 

第二に、資金繰りのおおよその目処が立てられる点です。
経営者の方は損益の予測は頭の中でもできますが、資金
繰りまでは予測不能です。計画を立てることによって、
損益予測に基づく資金繰りのおおよその見当をつける
ことができます。

 

最後に、これが一番大切なことなのですが、「計画通り
にいかないときにこそ、計画の価値がある」という視点
です。

 

例えば、計画以上の成果が上がっていれば、何か経営に
好影響を与える新たな要因が生じているかもしれません。
その要因をきちんと掴むことができれば、計画以上の
成果を実現できる可能性があります。

 

成果が計画に満たなければ、計画立案時には見えていな
かった問題が隠れているかもしれません。計画があること
によって、その問題に逸早く気付き、早期に対応すること
ができます。

 

いずれにしろ、計画がなければ見過ごされてしまっていた
かもしれないそのような変化を、計画があることによって
気付くことができるようになるのです。

 

まさに「計画通りにはいかない」からこそ、計画は必要な
のだという認識が必要なのです。