本日は、“相続”について考えてみたいと思います。

 

“相続”とは、辞書(以下、大辞泉)によれば、

 

家督・地位などを受け継ぐこと。跡目を継ぐこと。

法律で、人が死亡した場合に、その者と一定の親族

関係にある者が財産上の権利・義務を承継すること。

現行民法では財産相続だけを認め、共同相続を原則

とする。

 

とあります。イメージが強いのは後者の方でしょうか。

 

少し話は逸れますが、一般的に相続対策といいますと、

相続税の節税対策を考えられることが多いようですが、

事業承継において相続税を第一に考えますと、失敗する

ことが多いものです。

 

最悪の場合、“争族”になることも・・・。

 

事業承継においては、まず誰を後継者にするか、を決め

なければなりません。

 

そしてその後継者に経営に必要な財産をすべて引き継ぐ。

 

その上で、できる限りの節税対策を打つ、という順番に

なります。

 

何事も手順を間違ってはいけません。

 

さて今回お話したいのは、財産の相続のことではありま

せん。

 

先日、祖父の月命日法要の際、僧侶からお聴きした“業”

の相続についてです。

辞書によれば“業”とは

 

1(仏語)人間の身・口・意によって行われる善悪の行為。

前世の善悪の行為によって現世で受ける報い。

理性によって制御できない心の働き。

 

となります。

 

ようするに「業の相続」とは、

 

「自分の行いが、子々孫々に相続される」

 

ということです。

 

だからこそ、私たち一人ひとりが子や孫たちの幸せを祈り、

自らの行いを改めていかなければならないとのこと。

身が引き締まる思いがしますね。

 

一方で私たちは、善いことも悪いことも含めて「業の相続」
受けてきた身でもあります。

 

善いことは感謝して引き継がせていただく。

 

悪いことは私の代できっちり清算して、次代に相続されない

ようにする。

 

そのような姿勢が大切なのだと思います。

 

もちろん“財産”の相続も間違えないようにしなければなり
ませんが、みなさんも一度、“業”の相続についても考えて
いただければと思います。