本日は、“行動”について考えてみたいと思います。

 

私どもでは、経営者・後継者・経営幹部の方を対象

とした『経営者大學』をはじめ、体系的なテーマを

複数回にわたってシリーズで学んでいただく研修が

いくつかあります。

 

そのような研修を修了された方には、必ず次の質問

を投げかけます。

 

「この研修に参加して、前と比べて忙しくなったと

思う人、手を挙げてください」

 

これに対して、ほとんどの方が手を挙げられます。

 

これは当然のことといえば当然のことです。

 

なぜなら、さまざまなセオリーを学ぶことによって、

これまで気づかなかった問題に気づいてしまうから

です。

 

しかし、気づくだけでは忙しくはなりません。

 

そこには「見過ごせなくなってしまった」という要因

がなければならないのです。

 

その意味において、手を挙げられるということは、

これまで気づいていなかった問題に気づき、それを

見過ごすことなく対処してこられたということです

から、大変素晴らしいことです。

 

一方、手の挙げ方にはばらつきがあります。

 

何の躊躇もない方、遠慮がちな方、迷いに迷ってうえ

で挙げられる方、などなど・・・。

 

たぶんそこには、研修期間中の思いが詰まっているの

だと思います。

 

ただ、すぐ挙げたからよく、迷ったからだめ、という

ことではなさそうです。

 

「この人はよくがんばったなぁ」と心から思える方が、

首をひねりながら恐る恐る挙げられることがあります。

 

その方は、行動は起こしたものの、自分の目指す成果

には至らなかったのかもしれません。

 

逆に、さっと手を挙げられた方の中には、「おや?」と

感じる方もいらっしゃいます。

 

どちらかというと他責にされることが多く、自ら積極的

に行動の変革を起こすことが少なかった方です。

 

その方は、やるべきことができていなかったために現場

が混乱して、忙しさを作ってしまったのかもしれません。

 

いずれにしろ、研修を通して“行動”という波風が立った

ことそのものに価値があります。

 

海は、潮の満ち引きがあるからよどむことがありません。

 

人もまた、思考と行動という満ち引きがあるからこそ、

よどむことなく成長し続けることができるのです。

 

私たちもまた、たゆまなく正しいと思ったことを行動に

移し続けていきたいものです。