本日は、“危機感”について考えてみたいと思います。

 

ときに、危機感を無暗にあおるリーダーがいますが、

これは決して好ましいことではありません。

 

そういうリーダーに限って、

「じゃあ、どうすればいいんですか?」

の問いに答えられないものです。無責任に、

 「そんなのは自分で考えろ」

で終わってしまう。

 

要するに、自分の感じている不安を口にしているに

過ぎないのです。厳に戒めなければなりません。

 

適切な危機感とは、現状において、それぞれがもつ

目標の達成に向けて、相当の努力が行われたうえで、

「今のままではいけない」「まだまだ足りない」という

強烈な“問題意識”と“使命感”を伴うことが必要です。

 

リーダーは、その認識に基づく率先垂範の行動を通じ、

メンバーに、好ましい危機感を醸成させていくことが

求められます。

 

さらに、そこに、悲壮感が伴っていてはいけません。

 

優れたリーダーは、どのような危機的状況にあったと

しても、自らの言動を通じて、明るく、前向きに、

喜んで対処・行動ができる組織を創ることができる人

です。

 

そのような資質を身につけるために、不断の努力を
していかなければなりません。

 

自らの組織が「明るい危機感」「前向きな危機感」をもち、

喜んで、進んでその危機に立ち向かっていくことができる

よう、明るく、前向きに自らを成長させ、対処していきま

しょう。