本日は、『他人の目』について考えてみたいと思います。
以前、ある雑誌を読んでいたところ、精神科医・
水島広子氏の『「他人の目」が気になる人へ』という
著書の紹介が目に留まりました。
そこには、
「他人の目にとらわれるということは、
人を気にしているようでいて、
実は強烈に自分自身のことばかりを見ている
ということ」
と書かれていて、ハッとしたことを覚えています。
確かに自分自身を振り返ってみると、
人の目が気になるときは、
まさに自分のことばかり考えているときである
と感じたからです。
また、「他人の目にとらわれる」ことが、
「自分の心を偽り、無理して行動する」
「世間体に縛られて自分の人生を決めること」
につながるものであると解説されていました。
一方で、人は他人の目によって身を正し、
己を律することができるものであることも確かです。
他人の目を『他者からの期待』に置き換えれば、
自らを成長させる機会となる可能性があるからです。
アメリカの心理学者・マズローによれば、
人間の欲求には5段階あり、
その中の「自己顕示の欲求」、すなわち
□自分の評価を高めたい
「地位を高めたい」
「認められたい」
「正しい評価を受けたい」
「尊敬を受けたい」など
□自尊心を満足させたい
「自信を持ちたい」
「何かを完成させたい」
「能力を向上させたい」など
といった欲求を適切に満たすことができれば、
人は“自己実現”への道を歩んでいくことができる
と説いています。
要するに、他人の目は受け止め方次第であり、
他人の目に縛られず、
適切に自己成長に結びつけることができれば、
とても価値あるものであるということです。
私自身、他人の目が気になったときは、
「何を正し、何を律するべきか」
「何を学び、どんな成長を果たしていくべきか」
と自らに問い掛ける機会にしていきたいと思います。
コメント